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組込みソフトウェアでの新たな試み

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かなり前の発表になりますが、東海大学が本年度より、専門職大学院として「組込み技術専攻科」を開設します。

情報技術、コンピュータサイエンスといった、欧米で学問の世界と実業の世界が相互に触発されて発展していった領域に関しては、各大学とも積極的な展開を行っていました。その一方で、日本が強いコンピュータの領域でもある「組込み」は地味でもあり、かつあまり表だった成功も認知できないため、あまり注目もされず、注力もされませんでした。

しかし、現時点では、携帯電話、カーナビ、さらにはAV機器や家電などを含め、高機能化の要求とハードウェアとしての実装技術の整備により、日常的な機器に関しても組込み技術が重要な差別化要因になってきています。もちろんその一方でリアルタイムOSなどを利用した制御系などの機器も従前よりかなり高機能化しています。

そのような中で、東海大学の試みが行われますが、日本が世界をリードして、新しい技術・情報そして人材の供給地点となれる可能性のある組込みに関する教育へのチャレンジは、今後注目に値すると思います。

またできれば、大手企業を含め、この学科に対して、人的・物的・金銭的協力を行い、欧米に決して追いつかれない教育の仕組みを作ってもらいたいと思います。

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