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ディバイスの多様化はミドルウェアのビジネスチャンス

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昔お手伝いしていた会社(今はもうありません)が、様々なアプリケーションをマルチディバイスからアクセスできるようなミドルウェアを開発して販売していました。例としてはSAPやらSIEBELやらの基幹系アプリケーションを、携帯電話やらPDAやらで表示したり使用したりできるようにするミドルウェアでした。

ディバイスそのもので稼動するアプリケーションにおいても、組み込みソフトウェアでミドルウェア的な機能を提供・活用することで、同じアプリケーションやデータファイルを複数のディバイスタイプで対応可能にする動きが見られます。例えば私のお客さまが知的所有権を持ち販売をしている組み込みDBなどにその動きが顕著に現れています。そして、その延長上には、PDAや携帯が、サーバとピアの状態で連動する方向性が見られます。

この分野は、実は専門ではないのですが、個人的に感じることは、長い時代を経てやっとアプリケーションの共通化のためのミドルウェア開発の下地が醸成されてきているということです。Javaは開発言語、アプリケーション・プログラムの可搬性を実現しましたが、今後はミドルウェアによる、デバイス独自の仕様を吸収していく、方向性が加速されるのではと感じます。

できれば、携帯やディバイス、そして組込ソフトウェア王国の日本からもっと多くのテクノロジーが登場して、ミドルウェアでも世界に誇れる技術を提供して欲しいと思います。

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