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上位者の視点 -人材育成のために

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日経ビジネスの最新号(2006年11月20日号)に「吉野家 逆境の経営学」の最終講「上位者視点で考える」という記事があります。表題にもなっていますが、”リーダーの心得7か条”の一つに

常に上位者の位置にいるつもりで思考し、自分の発想が真っ当かどうか、客観視する姿勢を持つ。

という言葉がありました。

実はIBM時代に、上司、上長から言われていた言葉も同じでした。IBMでは「管理職になるためには、スタッフとして仕事をする時には、必ず上司が管理職として”どういう視点”で、”何を考え”仕事を勧めているかを必ず考えることが必要だ」という表現でしたが、内容としてはほぼ同じだと思います。

上位の仕事は、ある日突然まかされて上手くいくケースは少ないと思います。体系だったリーダの育成や、管理職としての仕事の品質を一定のレベルに保ちつつ、人を増強・入替えていくためには、日ごろから上位の仕事を司る場合の考え方を身に付けておく必要があります。

特に、人員の少ない中小企業でかつオーナー会社である場合には、人の育成まで手が回らないことがあります。早い時期から、将来のリーダー育成のために、実務の中でも様々な状況に巻き込むことで、一段高いレベルでの考え方を身に付けておいていただくことを考えるべきだと思います。

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