オルタナティブ・ブログ > IT業界のマーケティングを問う >

戦略、プロモ、広報など実務から見たマーケティングをお話します

メンタリングは機能している? -メンターの意味-

»

企業内の人材へのケアのために、メンタリングという仕組みを取り入れている企業は多いと思います。ビジネスでは、技能、知識、判断力の向上のためにメンターが行う対話のことを、メンタリングと定義しています。一部の会社では、人生相談やキャリア相談も含めた広い範囲で、直接の上位管理者、または上司以外の人物によるインタビュー(対話)を含めてメンタリングと定義しているケースもあります。

ではメンターという言葉の意味は何でしょうか?Mentorは実は人の名前で、ギリシャ神話のトロイの木馬に登場するオデュッセウスの助言者として仕えた人物のことです。”相手を深く理解し、経験に基づいた助言を与える人”の総称だそうです。

企業の中でのメンタリングは、その目的や目標は一定上ですが、ここでいう”相手を深く理解し、経験に基づいた助言を与える人”がメンタリングを行っているかは疑問が残ります。一部のケースでは、「会社が持ち込んだプログラムだから、適当に人をアサインして、形だけ済ましてしまう」こともあると思います。

「相手を理解する能力、そして経験があり、その経験を元に適切な助言を与えること」が可能な人物が適切な”メンタリング”を行うえば、こういった企業の試みも実効性を伴うものになると思います。現実は程遠いことが多いとは思いますが…

Comment(1)