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型から入ってみる

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伸び盛りの人はどうしても先輩諸氏との間で軋轢が起こります。特に多いシチュエーションは、絶好調でやることなすこと上手く行っているときに、先輩諸氏の仕事のやり方を踏襲することを求められるときです。自分なりのアイデアや考えからもっと別の考えがあって、どうしても先輩諸氏のやり方をそのまま実行することに対して躊躇が生まれることがあります。

個人的には、ルール破りをし続けてきましたし、まるで言うことを聞かない、先輩諸氏にとってはかなり扱いにくい後輩ではなかったかと思います。しかし、その一方で時代的にもまず言われたことを言われた形で行うことは、職場で仕事をする最小限の条件でしたので、まず仕事の形は言われるがままに作っていました。

今になって思うことは、仕事の型としてはもっといいやり方があったと思うことも多いですが、無駄な作業も理屈だけでなく体得していくことで、より効果的な改善策、つまり別の仕事のやり方を作り上げることができたと思います。

武道でも同じことを言われますが、「まず型を覚えること」によって、自分なりの型を作ることが始めて可能になります。仕事をする前に、「この仕事のやり方は…」とか「何でこんなことをしなくてはいけないのか…」ということを理屈で考えることは重要ですが、そう考えている間にも、体と手は動かし、仕事に向かった職業人として結果だけは出さなくてはいけないと思います。その上で、建設的に新しい形の提案を行うことが重要です。

上手く行かない、一人よがりで自分勝手な人は、、「この仕事のやり方は…」とか「何でこんなことをしなくてはいけないのか…」という考えが先にたちます。その上で、仕事自体の結果を出さずに、その原因を仕事のやり方や仕事の目的に納得できないことをあげます。まずは、結果を出してから、その上で批判をすれば社会人としての会話になりますが、仕事の結果を出せない理由を始めから他者に転嫁するようでは、先々きちんとした仕事は無理だと思います。

まずは、指示されている今の仕事のやり方を型だと思い習得して、結果を出し、その上で自分なりの型を作っていきましょう。

イチローも松井も、スーパースターで独特の型をもって活躍している人たちは、皆同じように基本の型を学んだ上で、独自の型を編み出しています。仕事でのスーパースターになるためには、基本の型を学ぶことと、毎日走りこむことが重要です。

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