リズム感の進化 今は停滞の時
今日70‐80年代の音楽を立て続けに聴いていました。今週ちょっと忙しくて睡眠時間が少ないこともあり、音楽に身をまかせる時間(早朝なので、普通は寝てる時間ですね)があったので、会社においているCDで日ごろ聞いていない昔の名盤をかけていました。
実はヘビーメタル・ファンで、かつジャーマン・メタルを特に好んでいるので、仕事をしているときは、何故か立てのりの音楽中心です。でも実は、すべてのジャンルOKなので、CDは様々な種類を取り揃えています
今日は気分を変えてプログレを聴いていました。
その時ふと記憶によみがえったことがあります。数十年前、百年前くらいでしょうか、音楽は今のように8ビート主体ではなく(当然です)、3拍子が主流でした。いわばワルツを想像してもらえばいいと思います。その後様々な変遷があり、今の音楽のリズム感が出来上がっています。
リズム(アーキテクチャー)の上で成り立っている楽曲(アプリケーション)ですので、その時代では、新しい楽曲がもてはやされます。その一方で、リズムの流行から一歩抜きん出たものは、早期では非常に白い目で見られます。人間のリズム感は確実に進歩してきました。3→4→8(数字は意味がありません、数字が大きいとより洗練されているわけではありません)と変わってきたリズムの主流が、このことを物語っています。
残念ながら、70年代で流行ったプログレシブ・ロックはリズム感を変えるに至りませんでした。その結果、今でも70年代で流行ったプログレシブ・ロックは斬新に感じますし、逆にそのころ流行った曲は今でも十分に通用します。
長い停滞の後に爆発的な進化がある。進化にはキャズムがあるように、今のリズム感は30年後には古い感覚になっているのかもしれません。今の流行で普遍的に見えるものも、実は長い目で見れば一時の流行かもしれない、そんなことを考えさせられました。