オルタナティブ・ブログ > IT業界のマーケティングを問う >

戦略、プロモ、広報など実務から見たマーケティングをお話します

コンサルティング業の限界、アウトソーシングの限界

»

最近、自社の経営に関して様々な想いをめぐらしています。

まず、コンサルティングや業務委託(弊社は行っていませんが請負開発も同じだと思います)では、成長にも限界があるだけでなく、会社としての永続性を維持することは難しいことであると感じています。求められるサービス内容に対して、常に最善のものを提供し続ける必要がありますし、また常に営業パイプラインを維持し続ける必要があります。

大手のコンサルティング会社も、拡大路線を引く場合には、コンサルティングから業務委託(システムの開発も含む)、さらにはアウトソーシングという形で変化を遂げていきます。またそうでないコンサルティング会社は、少数(といっても多い人数ですが)精鋭、または規模の拡大はさほど追求していないと思います。

一方でアウトソーシングはどうか?と考えますと、「フラット化する世界」の中で様々な人がコメントしている、”必要なプロセスが同じ品質で、同じ結果を、低価格でできるため、アウトソーシングが可能になる”条件下ではある程度の成長は可能だと思います。しかし、その一方で、アウトソーシングを行った業務の中でも、インハウスに再度取り込み直す動きも起こってきています。長期間の経営を考えた場合には、本当に単純作業以外はアウトソーシングには向かないのではないかと感じます。

私の会社はマーケティングを専門に行っていますので、新規事業ではマーケティングから営業活動までをアウトソースすることも念頭において経営計画を立てていますが、初期には外部へ委託するマーケティング領域も、最終的にはインハウスに取り込まれてしまうだろうと想像しています。

つまるところ、

  1. ほそぼそとコンサルティング業務を行う
  2. 単純作業のアウトソーシングを行う
  3. 自分で事業主体になる

という単純な選択肢から、新しい方向性を生み出していく必要に直面しています。

弊社の領域が特殊なのか、一般的にそのような傾向なのか、業種の違いまではまだ把握していませんが、やはり”何かを作る”ということを中心に考えをまとめていったほうが適作なのか?と考えるオフの一日でした。

Comment(0)