チーム力の重要性(川崎フロンターレの躍進に思う)
先週土曜日にJリーグの川崎フロンターレx横浜Fマリノス戦を見に、アウェイの日産スタジアムに行ってきました。
日本代表のイエメン戦で本人の初ゴールであり、チームの決勝点でもある1点を決めた我那覇が有名になっていますが、川崎は我那覇が選出されるまで日本代表やスター選手が居ない比較的地味なチームです。現在2位でありながらも、爆発的な集客力もありませんし、自チームの応援だけでなく対戦相手の有名な選手を見ることを楽しみにしてしまうようなそんな不埒なファンも多いと思います。
(コメント記事で面白かったのは、「我那覇は沖縄と川崎で局地的に有名なプレイヤー」というのもありました)
川崎の試合を見ていると、個人の力や技術そのものでは、他チームを引き離すほどのものは無いのですが、チーム力としてみた場合には拮抗したものになっていて、その結果勝ち星を重ねています。
ここまでくる過程は大変な苦労があったようなのですが、結果として言えることは「チーム力」があがったことで、スタープレイヤー不在でも、技術的に卓越していなくても、ゲームとしては十分な内容になっていると思います(もちろん個人技もあがってますよ)。
もうひとつ思うことは、チームの力が強くなっていくことで、単純な努力以上に個人の力がより大きく向上していくことです。所属している組織が強くなることで、個人の能力も磨かれ開花していく好循環が、今年の川崎の躍進の原動力だと思っています。これは監督の力に負うところが大きいはずです。
企業でも、同じことで、超優秀な人が来ると業績が上がるわけでなく、会社としての総合力を向上させることが必要かと思います。同時に総合力をあげるためには、優秀な経営陣やマネージメント陣、そしてコーチとしての外部の人間といったプレイヤーが必要になります。
スポーツと会社組織、軍隊と会社組織、会社の組織運営、組織強化には様々な比喩、援用が行われますが、
- 組織の方針の明確化
- 組織の意識付け
- 全構成員の一定の能力(基礎力)の獲得
- 総合的(全体的)な機能能力の向上
- 個人能力の開発
という順序は黄金律のような気がします。
個人的に応援している川崎フロンターレをネタにしたお話で申しわけありません。でも、今期はちょっと川崎にも注目してあげてください。