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ベンチャー企業の成長について、現場で思うこと

幸せさがし(2/2)

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引き続き、鎌田先生の著書から。

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幸せさがし

「私はあまりモノにこだわらないんです。そういえば「癌」は病(やまい)だれに品の山と書くんです。つまり、品物に執着するとがんになる」(118ページ)
樹木希林さんの言葉だそうである。執着の強さがストレスを生み、体を蝕むこともあるのでしょう。
幸せはつながりのなかにある。体と心と、つながりを豊かにすれば幸せに近づく。誰も見ていない、誰も気がついていないところに、小さな優しさの芽をつくりだしたい。生きる上でそれが大事なのだ。優しさは必ずつながる。優しさのそばに幸せはある。(149ページ)
確固たる信念に基づいた強い言葉です。
「損得の計算じゃない、弱いものを守り、助け合うことが大事」「人間の1人ひとりを大切にしていくことです。差別をしてはならないのです」(170ページ)
若月先生(佐久総合病院)の言葉だそうです。地域医療に取り組む方は、視点が違うと思いました。
子どもや若者たちに読書の楽しみを伝えなくちゃ。大人の責任。ぼくは読書から生きるヒントをもらってきた。「勝ち」と「負け」の間にほんものの幸せはある。読書のなかから多様な生き方があることを学べば、どんなに辛い人生でも、負けと思わず、意味があると思うことはできるのだ。いい本のなかにそのヒントが詰まっている。(193ページ)
多様性の存在を本で知り、実際の社会で経験を積んでいけば、自らの生き方に意味を見出すことができると思います。
困難ななかにいると、人のことなんか気にしていられなくなる、自分のことで精いっぱいだ。ただ、自分のことだけ考えていると、なかなか困難から抜け出すことはできない。「なぜ自分はこんなに不幸なんだろう」と、愚痴やあきらめが出やすくなる。自分の困難を少し横に置いて、より困難な人のために何か手伝ってあげる、汗を流してあげる。汗を流しながら、何か大切なものに気がつくときがある。人生ってうまくできている。逆転の発想が必要なんじゃないだろうか、困難なときほど誰かのために生きる、それをまずやってみたいなあ。(198ページ)
うまくいかない時ほど、逆転の発想が必要だと思います。余裕のないときほど、他人の役に立つことで、自分自身を取り戻すことができると思います。
人生とは何かとか、生きるとは何かとか、哲学的な命題はなkなか解きづらい。解けなくていいのである、生きることの意味なんてなかなか見えてこない。しかし、多くの場合、自分が誰かのために役立っているとか、誰かを喜ばせているとか、自分がいることで誰かほっとしている人がいるとか、それだけで人間は生きていけるのである。(227ページ)
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