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ベンチャー企業の成長について、現場で思うこと

夢をかなえるゾウ

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成長することは楽しい作業だ、ということを教えてくれる本です。

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夢をかなえるゾウ


世の中の人を喜ばせたいっちゅう気持ちを素直に大きくしていくことが大事やねん。そやから寄付すんねん。自分はとにかく人を喜ばせたいし、助けたい。そういう人間になることや。(40ページ)

人を喜ばせることでビジネスが成り立ちます。どういうことが人を喜ばせ、幸せにするかは身をもって学んでいく必要があります。

空気っちゅうのはめっちゃ大事なんやで。たとえば売り上げが伸びひんで潰れそうな会社のオフィス行ってみ。空気がどよ~んとしとるから一瞬で分かるで。逆に調子のええ会社は空気がええわ。みんな楽しそうにしとって、そこにおるだけでこっちまで楽しい気分になんねん(63ページ)
私は、投資先になるべく足を運ぶようにしています。業績が悪い会社でも、社員に笑顔があれば大抵大丈夫です。逆に業績が良くても、冗談にも反応しない会社は成長が長続きしません。新規投資の検討の際も、事務所にまず行きます。売上2億円未満の会社は、事務所の雰囲気と社長のキャラクターが最も重要だと思います。
親から言われて勉強して、みんながやるから受験して、みんなが就職するから就職して、上司から「これやっとけ」言われるからそれをやって、とにかく反応して、反応して、反応し続けて一生終えるんや。そんなんで、自分の人生手に入れられるわけないやんか。自分の人生手に入れとるやつらはな、全部自分で考えて計画立てて、その計画どおりになるように自分から世界に働きかけていくんや。(85ページ)
反応だけの一生は大変なだけでつまらないものだと思います。社会を変えるには、まず自分が変わっていくことが重要だと思います。うまく反応することより、自分から働きかけていくことを重視したいと思います。
はじめて山登りをする二人がおったとするわ。その二人がいざ山登りをしようとすると、たまたま雨が降ってきた。二人は雨具を持って来てへんかった。 一人はこう思った。「天気予報では晴れだっていってたのに・・・・・・今日にかぎって雨が降るなんて俺は運が悪いな」。 もう一人はこう思った。「そうか、山の天気は変わりやすいから今日みたいに雨が降ることもあっるんだな。今度からは雨具を準備しておこう」。(146ページ)
雨が降ったことで分かることは、山の天気は変わりやすく、天気予報はあてに出来ない、ということだと思います。運が悪いと片づけてしまっていては、同じことが起きるだけです。雨具を準備する、ということを学べば、自分自身を成長させたことになります。一見当たり前のようですが、世間で起こっている多くのことは、このへんの違いで説明ができると思います。
自分が本当に成功したかったら、その一番の近道は、人の成功を助けること(286ページ)
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