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ベンチャー企業の成長について、現場で思うこと

「自分探し症候群」から抜け出すために

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サブタイトルに引かれて買った本です。

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やりがい論

絶対的に「やりがいのある仕事」や「面白い仕事」があるわけではなく、同じ仕事に対して、「やりがいがあると感じられる」か、「面白いと思える」か、なのです。(30ページ)
キャリア相談で最近多い質問は、「今はどこの会社がオススメですか?」とか「やりがいのある仕事を教えてください」だそうです。万人にあてはまる答えがあるはずもなく、仕事に取り組む姿勢の違いで、同じ仕事でもやりがいを感じたり、感じなかったりするのは、経験を積めば明確に分かることだと思います。
立ち止まって、考えてばかりいても結局は何も得られるものはありません。やるべきは、考えながらでも、前に進むことであり、動くことなのである。(51ページ)
正解を得るには、経験を積むことが重要になります。経験を積むことで得られる知識が考えを深めてくれます。
特殊な技術や知識を持っている少人数に対して、それを求めている企業がたくさんあれば、希少価値は高まり、給料も自ずと上がります。他の誰でもできるような仕事に対して、働きたいという人が殺到すれば、安い給料でも仕事に就くのが競争になります。(86ページ)
ナンバーワンよりオンリーワン、好きなことを貫く等々、いろいろな言葉で語られますが、群れることで得られる安心感と引き換えになるのは、自分自身の希少価値です。本当にやりたい事を追求していけば、自ずと道は開けていくと思います。

自分が何をしたいのか?何に向いているのか?ということは、内向きに考えることではなく、圧倒的な量の経験を積むことで紡ぎ出されていくものだと思います。無駄な経験や仕事はなく、天職に至るまでのプロセスです。自らの持ち味を生かして、行動の積み重ねによって、成長を遂げていって欲しいと思うばかりです。

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