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インターネットの拡散する世界を集約させる仕組み

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インターネットというのは、拡散するメディアである。には、いろいろと気づきを頂きました。

「つまりブログの集合知は集約しないのだ。集約しないから、それは世論形成プロセスへと結びつかない。世論形成というのはたとえば多数決や投票、世論調査、マスメディアの社説といった集約的なプロセスへとつながることによって初めて、ポリティカルパワーとなる。」
ブログが持つ個人の世界と世間・世論との関係に関しては、いろいろと考えていましたが、集約的なプロセスの有無という視点は、なるほどと思いました。

「従来、人々の行動の結果として生成されたり、得られたりするオブジェクトこそが収益源であるというのが常識だった。しかしGoogleは、行動の「結果」ではなく「過程」こそが収益源であるということを提示し、これはネットの世界においては衝撃的なコペルニクス的転回だったのである。」
確かに、行動プロセスを収益源にできるのであれば、行動(検索する、メールを書く、文書やスプレッドシートを作る、ブログを書く、ブログを読む、動画を観る、ニュースを読む)を促すツール無料で提供するビジネスモデルが成立します。

「拡散していくインターネットをどこかで集約させることによって、何らかのビジネスへとつなげようという考えがあちこちで生まれてきている。集合知をプロダクトに結びつけようとしているのである。」
ウィキノミクスモデルが今後重要であることは、このことからも明らかであるようです。

拡散していくだけのインターネットの「世界」を、いかに集約し「世間」として成り立たせるかが、今後のビジネスの鍵になると思います。SNSはそれぞれの「ムラ社会」をオンライン上に成立させてビジネス化しました。OpenSocialの動きは、「ムラ社会」を「世界」全体の中で捉え直し、より大きな「世間」として成立させていく試みだと思われます。

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