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ベンチャー企業の成長について、現場で思うこと

回答集より質問集

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面接なんでもQ&Aの「InterviewUp」を読んで、FAQサイトの今後について考えてみました。

「Yahoo Answersは森羅万象ありとあらゆる質問を抱える人と、なぜかその質問に答える時間と意欲のある人が対象だが、InterviewUpでは就職面接Q&Aというニッチな分野の情報を共有したい人にターゲットを絞っている。」
ポータルから専門ポータルへの流れは、ビジネスボリュームが拡大すれば必然の流れです。サイト内検索をいかにスムーズにしても、ニッチ分野に絞ったサイトのブランドは強いと思います。訪れるユーザも同じ関心対象なので、集合知の質も向上すると思います。

「サイトはストレートで、アカウントに登録さえ必要なく、すぐその場でQ&Aが投稿できる。」
「質問に答える人の素性がよく分からないと、やはり他人の意見を参考にするぐらいならGoogleやWikipediaで自分で調べた方がマシという気持ちになってしまう。それを考えるとInterviewUpで一番大きな資産は回答集よりむしろ過去の質問を集めたレポジトリになるのではないかと。」
FAQサイトの資産は回答集というのが通常ですが、回答者の信頼度と無関係になるとゴミの山になりかねません。逆に、質問集は全員参加型で集積すると、いいクオリティが出せるのかも知れません。全く内容を知らない(就職活動の経験なし)人にとっては、何に注意すればいいのかは、質問を見ることで学ぶことができるものだと思います。

回答集が役に立つのか、質問集が役に立つのかは、ニッチ分野の特性に依存すると思います。いい加減な回答集よりも、視点の持ち方を学べる質問集の方が役に立つ分野も多いような気がします。コーチングが流行るなか、回答の内容よりも質問の仕方が重要になることも多いと思います。

うまく質問するために覚えておくとよい10のポイント
「ユーザー参加型Q&Aサイト」の珍質問と名回答の中身

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