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新しい市場NEO

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以前は、店頭市場と呼ばれていたJASDAQが、新しい市場NEOを開設し、ユビキタスが第一号として11月13日に上場します。2000年にNasdaqJapanの創設で火が着いた新興市場ブーム以来、久々の新市場の登場ということになります。JASDAQ自身は、赤字でも上場可能というチャレンジを繰り返してきており、今回はマイルストーン開示を義務づけることで、業績基準を緩くした感じです。

JASDAQ自身は、95年に特則銘柄制度を制定したり、98年に第2号基準を導入したりして、赤字企業でも上場できるアプローチを試みてきましたが、今回のNEOは過去の経験を生かした意欲的な取り組みと言えるでしょう。

NEOの特徴は、以下の通りになります。
1.審査基準を「企業の継続性及び収益性」に替えて「企業の成長可能性」としたこと。
2.技術評価アドバイザリー・コミッティーの新設
3.Ⅱの部の提出不要
4.マイルストーン開示の義務づけ
5.投資家向けIR情報提供強化
6.上場廃止基準の厳格化

特に、企業経営の健全性や開示の適正性は前提としつつ、上場審査のポイントを「企業の成長可能性」とし、上場後の「マイルストーン開示」を義務づけた点は、画期的なことだと思います。マザーズなどの新興市場は、同様の趣旨を掲げていますが、ライブドア事件をはじめとした弊害発生の影響で、実際の審査は企業の成長可能性を殺ぐ形で、投資家保護に重きをおいています。非常に難しい判断ではありますが、JASDAQが「マイルストーン開示」を義務づける代わりに、入り口のバーを若干なりとも下げたのは、IPOを目指す企業や投資家にとっては、選択の幅が広がったことになります。

実際に、JASDAQの方にも話を聞きましたが、NEOに対する取り組みの真剣さが伝わってきました。現状の縮み上がった状態に風穴を開ける意味でも、将来有望な企業がNEOに出てくることを期待しています。

(追記)
新市場「NEO」の評判と上場第1号ユビキタスへの期待度

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