人脈づくりの要点 ~双方で役に立つことを人脈と言う~
田中さん:「俺、○○さんと知り合いなんだ!」
吉田さん:「えー! 田中さんの人脈ってすごい!」
ありがちな会話である。しかし、それって、単に知っているだけでしょ?!
本来の人脈とは、AさんがBさんの役に立ち、BさんもAさんの役に立つ間柄のこと。
その時、AさんにとってBさんは人脈であり、また逆もそうである。
ギブアンドテイクの間柄、ウィンウィンの間柄が本来の人脈である。
その人脈、カードと言っても良いかもしれないが、
このカードを何枚持っているかが、ビジネスでは大事となってくる。
カードとなるかどうかは、まず実際に会ってみることが大切。
メールや電話のやり取りだけでは、カードとなり得るか見分けがつかない。
素晴らしい知識を持っていたとしても、感覚が合うかどうか、
仕事のスピード感が合うかどうかは判断できない。
特に仕事のスピード感が合わないと、コラボレーションは難しい。
実際に会ってみて、相手の持っているものをすべて聞き出す。
その本人の強みはさることながら、その人の人脈も聞き出す。
よく、ハブとなる人がいる。豊富な人脈を持っている人である。
このような人に出会うと、確実に世界が広がる。
その人を通じて、自分の人脈が一気に広がるのである。
その人に気に入ってもらえれば、多くの人を紹介してもらえる。
そして紹介された人から、異なる方面の人脈の輪が広がっていく。
しかし、
自らが相手の役に立たないと、向こうは人脈とみてくれない。声がかからない。
人に紹介してもらえない。結果として、人脈が広がらない。
そのためには、自らのキャリアの棚卸が必要となる。
インパクトのある強み、特技、知識、人脈を日ごろから整理しておく。
なにか一つ、強烈な強みを持ちたいものである。
その分野は自分に任せて欲しいといえる何かである。
それ以外の分野については、自分の人脈に任せればよい。
そして、人脈は自らの強みの周辺から固めるといい。
例えば、私は、ナナ総合コミュニケーション研究所の主任研究員も兼務しており、
社内コミュニケーション分野、特に社内報に強い。
周辺分野としては、
・Web社内報等の電子メディア
・表彰式や社内イベント等のリアルイベント
・広報誌や会報誌等の社内報以外の紙メディア
そのような周辺分野の人脈を増やしていく。
そうすることで、コラボレーションが成立していく。
例えば、周辺人脈の中で、社内報の案件があれば、私に紹介してもらい、
その代わり、自らのところで、広報誌の案件があれば、該当する人脈に紹介する。
そのような形で、周辺人脈を活用し、ビジネスを拡大していくのである。
そのためにも、自らに強力な強みを持ちつつ、それを求心力として、
周辺の人脈を拡大していくのである。
それが拡大していくと、
どのような分野でも対応できる一大コラボネットワークが完成していく。
そして、その中心に立てると、
さまざまな案件に自らの人脈から最適なカードを当てることができ、
ビジネスが拡大していく。
一度人脈が広がりだすと、加速度的に拡大していく。
そのためにも、人脈づくりの鍵となる自分の強み、