スタッフの憂鬱 ~ 方向性が明確でないスタッフ業務 ~
スタッフ部門、とりわけ総務部メンバーは迷っている。
先日、『月刊総務』で開催した第17回総務サロン
CSRをテーマに多くの総務部担当者と意見交換をした。
フリーディスカッションを終えて、恒例の懇親会の場で、
多くの総務部担当者が口々にお悩みを発言、それぞれ情報交換を始めた。
総務部は、その企業の規模、業種、そして状況によりかなり業務が異なる。
他社の担当者と出会う場が少ない総務部なので、みなさんの話は止まらない。
「みんなストレスも相当溜まっていますよ」とある方の言葉。
個々に感謝はされものの、総務部としては何をやっているのか見えない。
現場の方が強い会社がほとんどであり、そりゃあストレスも溜まるはず。
昨年実施した「全国総務部門アンケート」。
4/8発売の『月刊総務』5月号で分析と回答コメントを掲載するが、
課題として挙げられているのは、業務の明確化や部門評価の向上であった。
総務部門として、どんな仕事をしているのかを全社に対して明確にすること、
個々の総務担当者の属人化している業務を見える化することが課題と答えている。
なんでも屋になっている状態から、どのように脱却していくか多くの総務部が悩んでいる。
内田洋行主催の第90回オフィス移転セミナーにおいて、
今後の総務部の在り方をテーマに講演した。
そこでは、「社員のための環境整備」を軸に総務部の目標を定めてみては、
そのような話をしてみた。
この講演の参加者アンケートから読み取れることは、
方向性が見えずに、ただひたすら目の前の業務に追われ、
自らの役割やスタンスが見えない中、悶々としながら業務をこなしている姿であった。
部門の地位向上をしていくには、
具体的な実績をアピールすることもさることながら、
経営方針に則った総務部門の目標を明確にして、
それに対しての実績をアピールする方が効果が高い。
目標を明示することで、応援されることもあるだろうし、
追加の要望も拾えるかもしれない。
なにより、総務部門に対して期待してもらえるかと思う。
社員の後押しがあれば、何かと実行しやすい面もあるであろう。
総務部門の目標とそれに対する実績のアピールを心がけると良いであろう。