「得意領域は飽きたからもうやりたくないので新しいことに挑戦させてほしい」と言われると「必殺技のない仮面ライダー」にしかみえないのですが
あーあ、またライダーが二人になっちゃったよ・・・しかもなんかゼロノスみたいじゃん・・・と日曜朝に思った人はほかにいませんでしょうか(爆)。
それはさておき。
せっかくの取柄、武器、使えばいいじゃん、と思うのですが、
「もう充分成果もあげたし、正直こればっかりだと飽きるので、もっと違うことに挑戦したいデス」
と、もともと自分が実績をあげてきた領域にいったんの終止符、区切りをつけて、新しいコンテンツへの挑戦をふまえ新たなキャリアアップを図りたい、という仕事仲間(同じ会社かどうかは別ですがとにかく同業者)からの相談をうけることがあります。
思いつく背景はごもっとも。
なので方針や良しといえましょう。
ただ、たまに聞いたり見たりするのですが、ひとまずおいた従来の自分の武器を二度と手に取らない人もいます。
・・・それは、ちと極端じゃないかなー、と。
本当にその人が、その取柄(武器)を使わず新しい何かにチャレンジ中だとしたら、その期間は「必殺技のない仮面ライダー」のようなもので、決して相手を倒せない、ヒーローになれない時間ですので、自分の鍛錬・忍耐はもとより、周囲も決して当人を評価できない(したくても)、擁護できない期間だと思うのです。
その期間中に、本来の武器(過去の取柄?)を求められたとき、その人はもとの持ち場へ(いったんの)復帰はできるのか。・・・しない人がいます。・・・たくさんでもないですが、たまに。確実に一定数います。
私の体験談とか自分の求めるコンサルティング道からすると、もったいないなあと、素直に思います。
使えばいいじゃん、必殺技。自分だけの必殺技。
使えば、またその切れ味にみんなが感動して、昔の杵柄、過去の取柄、思い出して、それをあらためてリスペクトしての、現在のチャレンジをさらに支援してくれると思うんだけどなー。
・・・限度はあります。限度。
昔、知人で、銀行システム、入行以来、「預金」システム20年、とか言われて・・・それは確かに、これからも30年経過するまでずっとやれるかというのは万人には酷な話。それが好きでできる人であればやっていただきたい。でも・・・たいてい、チャレンジしたいと思う人はそこまで極端な条件下でもないと思いますし。
要は必殺技を繰り出す自分とチャレンジする姿勢で自己研鑽する自分のバランスがうまく作れればいいんですよね。それを提供する努力をしない上司の配下では不幸の一言なのかも知れませんが、得意技を「封印」してまで、次のチャレンジに自分を賭ける、というのでは・・・ことコンサルティングの場合、成果と対価が釣り合う必要がありますので、その希望に応えるのには、正直限界もございまする・・・
言い訳に聞こえたらごめんなさい。でも、きっとみんな仕事の提供側、技の伝承元、の人達は、賢い人ほどきっと、貴方のことをちゃんと心配していると思います。きっと・・・
そこは、礼節もって、そのバランスについて、相談してほしいものです・・・
拝