オルタナティブ・ブログ > トラパパ@TORAPAPA >

IT、特にコンサルに携わる方々を癒すメッセージを、ついでに趣味のダーツ話も交えて・・

Reuse は Creativity に勝る

»

コンサルタントには創造力が求められる、とは思いますが、じゃあ単純にCreativeに富んでいればそれが効率的かというと、必ずしもそうでもないと思います。

戦略ファームの、タレントとして尊敬している友人・知人と話をしていると、

どっちかというと高い「再利用」能力があるかどうかの方が、はるかに戦略コンサルタントとして大成できそうだし、実際、個人がCreativeをうたうそのコンテンツ自体は、かなりの割合、いろんな過去の資産、他者から得た知識・知恵の「再利用」で構成されていることが多い、なのだそうです。

ReuseはCreativityに勝る」

確かに、たまに正真正銘の「創作」物に出会うことはあります。私でさえも、そういう物も「少しは」あります。

ですが、基本は、自分が過去に経験したことの「焼き直し」が大半で、以前のエントリでも時折触れてきたように、自分で一からオリジナルで考えて創出した「自信作」は、あんまりウケることもなくて、むしろ、過去の秀作から「いいとこどり」した作品のほうが、時間もかからない上に絶賛される可能性が高かったりして・・・(小職実体験と周囲の観察結果に基づきます)。

私見といわれればそれまでですが、Creativeだといわれる人は、その過去の秀作を上手にReuseする能力にたけているのだと思います。

最近、指示・依頼された仕事に対して、過去からReuseできるものがあるかどうか、またどこまでReuseして、どこからは新しいエッセンスを創作し追加するか、という手続きを考えない若手に出会います。

自分は絵心もあるし、メッセージ力もある。経験もそれなりにいっぱい積んできたし、自分の引き出しは整理してある。だから自分の力だけを信じて、再利用するにしてもあくまで自分の過去の資産から、今創出すべきアウトプットを作り出す、という手順を踏もうとするのです。

言葉は悪いでしょうが、これは愚かです。

多分、その人の周囲の人が持つ情報、その人が過去(あるいはまさに今)創出したアウトプット、そして、作業を依頼・指示した人自身が持つ、それら情報・過去のアウトプットに、必ず、効率化のヒントが隠されていると思うのですが・・・

Comment(2)

コメント

depeche

記事を読んで2つの事柄を思い浮かべました。

1:学術論文と引用回数

大学を卒業して以来学術論文を書いていない人間がいうのもおこがましいのですが、学術論文は他の論文の引用で成り立っており、適度な引用が論拠を強めると教えられたことがあります(信じていいのでしょうかね?論文検索でヒットしやすくなるから?いまさら研究室の教授には聞けないですが)当然そのために日々類似研究論文を読むという自己研鑽や勉強会があります。一方で自分の論文が何回引用されるかが評価されることも一般的には知られていることかと。(国レベルの技術水準を図るときに使いますよね)

コンサルタントが作るプレゼン資料においても同様のことがあると思います。いい資料は無駄のない堅牢な論理構成になっていたりして感動すること多し。確かにそういう資料をreuseすると便利ですし読み手にも(なじみがあったりして)理解しやすかったりします。言葉をかえると独自色の強い個性豊かなものは心理的抵抗が先にたつのかなと思います。

さらに連想できるのは、ヒット曲とメロディの関係。独自さに走りすぎるとヒットしない。適度に万人受けするメロディが飽きのこないヒット曲の秘訣という感じでしょうか。

2:汎化と特化
ソフトウェア工学、特にオブジェクト指向においてよく言われる汎化と特化。reuseにも通じるとは思うのですがプレゼン資料の構成を考えるときに結構通じる世界があると思ってます。
なんか書き出すと、とりとめがなくなりそうなのでまた今度・・・

depecheさん、
・・・すみません、そこまで深く広く思考できてなくて、かえってコメントに感服しながら拝見させていただきました。
コメントありがとうございます。

コメントを投稿する