「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　僕が尊敬する方が、某外資の社長を辞め、独立されました。仕事はまだ少しずつだそうですが、この方のコンサルを受けたいという会社は多いようです。
　チェンジマネジメントという切り口があるのですが、これを主に請け負っていかれるようです。チェンジマネジメントは、色々な会社が提唱されていますが、ディテールにフォーカスしたものが多いようです。
　チェンジマネジメントに限ったことではありませんが、本質を理解できていない方を相手にコンサルしても、本質に近づくことは出来ません。ツールや技法だけ教えても、真似事に他なりません。
　そして何より、企業のトップのコミットが重要です。トップが自ら動く。それをコミットしなくては、チェンジマネジメントは出来ません。
　福助の社長を請け負った藤巻幸夫さんが就任した当時、福助社内は「社長が来ると起立して挨拶する」というカルチャーがありました。藤巻さんは積極的に動き、「重要なのは起立することではない」ということを、身をもって説いていかれました。
　この場合は、本当に社長が替わったわけですが、トップが交代することが本質ではなく、「変わるんだ」と決意し、実行することが重要です。
　「社員が変われば良い。でも、俺は正しいから変わらない。」では、チェンジマネジメントの本質には近づけません。
　チェンジマネジメント。必要な企業は多いのでしょうが、実行は極めて難しいことなのだろうと思います。