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米国東海岸発、とあるソフトウェア開発者のよもやま話

カメラは楽しい:OLYMPUS PEN Liteを買いました

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カメラを新調

ふと思い立って、OLYMPUSのデジタルカメラ、OLYMPUS PEN Lite (E-PL1)を買ってしまいました。
Olympuspenlite_2
ボディの色はシャンパンゴールドで、レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm f3.5-5.6 Lが付いてきました。ちなみにアメリカで売っているのは、黒のレンズのみです。左上に写っているのは、広角レンズのM.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm f4.0-5.6です。

なぜカメラは楽しいのか

いやぁ、このカメラは楽しいです。そもそも、フォーカスした物ははっきりと、それ以外のものはボケる、という3D的な現象を簡単に写すことができるというのは、(すでに何十年の一眼レフカメラの歴史では当たり前のことでしょうが、)コンパクトデジタルカメラしか使ってこなかった私にとっては、非常に新鮮でした。ソフトウェア開発者からすると、今や、Windows Vista, Windows 7, Mac OS X, iPod/iPhone/iPadなどのGUIで見られるように、GUIに2D/3Dレンダリングなどが採用され始めましたが、カメラはとっくのとうにボケという表現手法を使ってアナログ的に実現されていた(当たり前ですが)というのを、このカメラを使ってみて改めて実感したというわけです。撮った写真が良かった時の快感は、ソフトウェアで言えば、新しいモダンなUIに触れたとき、例えばAppleのcoverflowを最初に触ったときなどの快感に似ています。

買ってみて使ってみた後、感じたこと

- ボケがきれいな写真がとれたときは快感
やっぱりコンパクトカメラとくらべて格段にボケがきれいにとれる写真がとれるというのは気持ちよいものです。ちなみにボケは英語になっていて、bokehで通用します。ボケマニアというのはそれだけいるってことですね。

- ストロボってそんなに必要ではない
写真はストロボで撮らないほうが夕方や夜は俄然きれいに撮れます。

- アメリカはアクセサリーがあまりない
アメリカでは、日本のようにカメラのアクセサリーが充実していません。オリンパス純正の革のストラップや革のジャケット、革のケースなどはアメリカでは 売っていません。やっぱり日本の小物、アクセサリー類の充実というのは、日本ならではの細かいところまで非常に気が利いたところだと思います。

- アートフィルターはおもしろい
PENにはアートフィルターというものが付いていて、アートフィルターを選択すると撮影したイメージに一種の特殊効果を加えてくれます。これが以外とおもしろいんです。アートフィルターというと、おもちゃのようなうさんくさい感じがしますが、このアートフィルターはけっこうきれいに撮れます。残念なのが、E-P2では、古くなった写真のような青白っぽい写真がとれるデイドリーム、ネガとポジを逆に現像して緑っぽい写真になるクロスプロセスというアートフィルターがついているんですが、これがE-PL1にはないというとことでしょうか。

- これはバシバシ撮るカメラだ
ファインダーがないので、太陽ぎらぎらな中、風景をとるとかいった場合、背面のLCDをファインダーとして使うには、いまいち無理があります。なので、撮りたい場面があったら、何回も撮るつもりで、いろんな角度、いろんな設定でしつこく何度もバシバシと撮るというのが良いような気がします。デジタルなので、撮るだけ撮るというのは損はないわけですし。

- 実はこれはコンピューターのグラフィックスのお勉強にもなる
写真をやってみて気がついたのは、撮った写真や、写真のテクニックが、GUIのヒントになったりするってことです。実際に、写真の技術や用語がOpenGLやDirect3Dなど2Dや3Dなどのレンダリング技術で使われていたりします。

PEN Liteで撮った写真はこんな感じ

たくさん撮ってはたくさん削除の繰り返しです。笑)ちなみに、これらの写真は、OLYMPUS VIEWER 2というデスクトップアプリでリサイズをした以外は、画像ファイルのレタッチはしていません。(画像をクリックすると拡大画像が表示されます。)

Epl1pic01
マサチューセッツ州のロックポートという海沿いの町でとりました。
ロックポートは芸術家が集まる小さなすてきな町です。
アートフィルター:ポップアート
F10.0  1/250s  18.0mm  ISO:200  WB:Auto  0.0EV

Epl1pic02
庭にある小さな木を上から撮ってみました。
モード:P/NATURAL 
F5.6  1/80s  42.0mm  ISO:250  WB:6000K  +0.3EV

Epl1pic03
手巻きのアンティーク時計はこんな感じで撮れました。
アートフィルター:ピンホール
F5.5 1/13s  40.0mm  ISO:1600  WB:Auto  0.0EV

Epl1pic04
これも庭の花です。
モード: P/NATURAL
F6.3  1/100s  42.0mm  ISO:200  WB:6000K  +1.3EV

というわけで

この軽さで、どこに行くときも手軽に持って行けて、かつ一眼レフ並の高画質な写真をとることができるカメラと言えば、このPEN Liteをはじめとする「ミラーレス一眼」(Mirrorless interchangeable lens camera)カメラだと思います。最近の週末はすっかりPEN Liteと共にふらっと出かけるスナップショット三昧です。

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