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人生はマラソンじゃない

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リクルート出身の評論家、常見陽平さんのブログで紹介されていた、
リクルートポイントのCMを見ましたが、
個人的には、なかなかいいなと思いました。

「すべての人生が、すばらしい」リクルートポイントCM映像の感動と違和感 : 陽平ドットコム~試みの水平線~

マラソンのスタートシーンで始まり、
途中までは、「ライバルと競いながら、
時の流れという一本道を僕らは走り続ける。
より速く、一歩でも前に、その先に未来があると信じて、
必ずゴールはあると信じて」と、
人生をマラソンにたとえる内容です。

それが、後半は、「人生はマラソンじゃない……
どこを走ったっていい。どこへ向かったっていい。
自分だけの道があるんだ……
失敗してもいい。寄り道してもいい。誰かと比べなくていい。
道は一つじゃない。ゴールは一つじゃない。
それは人間の数だけあるんだ」と、
みんなバラバラの方向に走り出して、
それぞれ自分のやりたいことをやり始めるという内容になり
「すべての人生は、すばらしい」というメッセージで終わります。

リクルートという、新卒一括採用を主導してきた
企業がつくったCMだと思うと、確かに多少違和感はありますが、
込められたメッセージはとてもいいなと思います。
ぼくが自分史をテーマにした講座やセミナーで話していることと
かなり共通する部分があります。

たとえば、ぼくらは子供のころは、
自分の興味や好奇心にしたがって、
自分の好きなことをやっていたはずなのに、
成長するにしたがって、親や家族からいろいろ言われたり、
周りの目を気にするようになったりして、
いわゆる“常識”を身につけ、
いい学校、いい会社に入ることがいい人生だという
一本道をいつのまにか進むようになってしまいます。

だから、自分史をまとめて、自分の過去、
特に子供時代を振り返ってみて、
自分が好きだったこと、やりたかったことを思い出してみることで、
自分が本当にやりたいこと、夢、生きがいを
見つけることができるという話を、よくしています。

また、自分の過去を振り返ってみることで
成功や達成だけでなく、失敗や挫折も含めて、
本当にたくさんのいろいろなことを経験してきていることを思い出すと、
自分の人生は他の人の人生とは違った、
かけがえのないオリジナルな人生であり、
自分は自分の人生の主人公として生きているのだと、
改めて納得できます。

このCM動画を見て、自分の人生のあり方について
改めて考えてみるといいと思います。

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