「続けるっていうのも才能」が証明された「薬師丸ひろ子 35周年記念コンサート」
昨日、NHKプレミアムで放送していた
「薬師丸ひろ子 35周年記念コンサート」を見ました。
朝ドラ「あまちゃん」で「移ろいやすい音程」という設定の
鈴鹿ひろみ役を演じてましたが、
初期の薬師丸さんを知らない若い人は、
海女カフェでのリサイタルのシーンで「潮騒のメモリー」を見事に歌ったのを見て
ビックリした方が多いのではないかと思います。
ソロのコンサートは23年ぶりだそうですが、
コンサートでも初期の透明感ある歌声は健在で、
むしろ当時より歌がうまくなっているように感じて、
当時を知っている自分もちょっとビックリしました。
やはり35年の重みというものがあるのかもしれません。
11月25日に放送されたドラマ「こうのとりのゆりかご」で
薬師丸さんが「赤ちゃんポスト」を運営する
熊本の私立病院の看護部長役を演じていましたが
その関連のインタビュー記事が朝日新聞に載っていました。
花のように「ふふふ」 薬師丸ひろ子さん:朝日新聞デジタル
(デジタル会員以外は途中までしか読めません)
記事から一部を引用します。
今年は大ヒットしたNHKの朝ドラ「あまちゃん」にも出演。その中で演じた鈴鹿ひろ美は劇中、主人公にこんな言葉をかける。「向いてないけど、続けるっていうのも才能よ」
そのセリフは、いつかの自分自身に向けられたエールでもあったかもしれないという。
監督に怒られ、けなされる日々だった。「演技を褒めてもらったことなんて、ほとんどないですし……」。30代半ばの時、俳優業を続けるべきか真剣に悩んだ。カウンセリングを受けるため単身アメリカへ。「本当に向いていないなら、20年以上も続いていないはず」。医師が何げなく言ったその言葉で、ウソのように肩の荷が下りた。
「それがね、その時の私が500ドルと引き換えに得た答え」
コンサートのMCでも、この「続けるっていうのも才能よ」の話が出ていましたが、
まさにそのことが証明されたコンサートだったんだろうなと、
コンサートに行っていない自分にも感じられた番組でした。