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触媒のように世の中のいろいろな人やものをつないで変化を起こしていきたいと思っています

ドラマや映画や歌がなくても人は十分生きていけるのか

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連日「あまちゃん」のことを書いていますが、
3日の放送で、東日本大震災後の日本の雰囲気が描写されていました。
節電、風評被害、デモ、自粛、絆、不謹慎、売名行為……。

以下のようなナレーションもありました。
「娯楽に関わる多くの人が自分自身に問いかけました。
ドラマや映画や歌がなくても人は十分生きていける。
でも水や食べ物、電気や燃料がないと人は困る。生きられない。
世の中がすっかり変わってしまった」

ぼく自身、これまで出版、イベント、映画、インターネットなど
ずっとメディア関係の企画、制作の仕事をしてきましたが、
たしかに単に生きていくだけなら、必要ではない仕事だといえるかもしれません。

ただ、ぼくが自分史をまとめる意義としてよく言うことですが、
今の自分は、過去に経験してきたことの積み重ねの上にあり、
過去の経験や体験は、忘れているようでも、
無意識のうちに今の行動に影響を与えているから、
きちんと見つめ直すことで、より自分自身を深く理解できます。

今までに経験、体験してきたこと、出会った人、
読んだ本、見たドラマや映画、聴いた音楽などが
今の自分を形作っているのであり、自分の一部だともいえます。

人が生きていくためには、飲食物から得る栄養だけでなく
そういった心の栄養が必要であり、
メディアや娯楽、エンターテイメントの仕事は
心の栄養素をつくる仕事だといえると思います。

そう考えていくと、どんな仕事にも、
心の栄養素をつくるという面があり、
自分のやっている仕事に自信が持てそうです。

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