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「おまえらは骨の髄までありきたりだ」の衝撃

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最近、NHKの『ディープピープル』をよく見ています。「同じジャンルで活躍する一流のプロフェッショナル3人が集まってトークを繰り広げる番組です。昨日の深夜の再放送は「連続ドラマ脚本家」の岡田惠和さん、中園ミホさん、尾崎将也さんが出演されていました。

それぞれの思い出のドラマをあげていたのですが、岡田さんがあげていたのが『早春スケッチブック』。1983年にフジテレビ系で放送された山田太一さん脚本のドラマです。平和に暮らす4人家族のところに一人の男が現れて、その家族を揺るがせるという話で、その男は、実は母親の昔の恋人で、息子の実の父親ですが、山崎努さん演じる男が、鶴見辰吾さん演じる息子に「ありきたりなことを言うな。おまえらは骨の髄までありきたりだ」と言い放つ名場面も放送していました。

中園さんが、同年代でこのドラマを見て衝撃を受け、脚本家になった人が多いと話されてましたが、私も大学生時代に『早春スケッチブック』を見て強い衝撃を受けたのを覚えています。もともと私は名前が平凡で、普通のサラリーマン家庭に育っているので、平凡コンプレックスを持っているのですが、このドラマを見ていて、平凡じゃない面白い人生を生きたいという気持ちがより強くなったように思います。その意味で『早春スケッチブック』は自分の人生に大きな影響を与えていると言えそうです。

放送当時は視聴率は悪かったようで、見る人によって好き嫌いがはっきり分かれるようなドラマですが、DVDも出ているので、まだ見たことがないという方にはぜひ一度見てもらいたいドラマです。

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