【買わずに飼ってね】平成24年度の猫の殺処分数は123,420匹:前編
環境省より平成24年度の「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」の統計が発表されました。
これによると、全国で平成24年度に保健所や動物愛護センター等などの行政に引き取られた犬38,447匹、猫123,420匹、合計161,867匹が殺処分になっています。猫が犬の3倍以上です。平成16年以降は犬猫とも年々減る傾向にありますが、まだ大きな数字です。とりあえず「殺処分される猫は年間イチ、ニ、サン、ヨン百匹」と覚えてください。
私はたくさんの猫が殺処分されることが気になっています。この数字をもう少し細かくみてみましょう。
環境省のサイトから、都道府県・指定都市・中核市別の詳細データのPDFファイルをダウンロードできます。
平成24年度 犬・猫の引取り状況(都道府県・指定都市・中核市別) [リンク先はPDFファイル]
自分で比較するために平成23年度のデータを欲しいと思いましたが、環境省サイトのトップページからたどることができませんでした。検索して以下でみつけました。
平成23年度 犬・猫の引取り状況(都道府県・指定都市・中核市別) [リンク先はPDFファイル]
これで2年分の詳細を入手できたわけですが、PDFのファイル形式は再計算に不適です。ここはエクセルやCSVのファイルで公開していただきたいところです。
しかたないので自分でPDFの表の部分をコピーしてエクセルに貼り付けてみたところ、驚きの結果となりました。
平成23年のデータは、セルの縦方向に1項目1セルでデータが入っています。一方、平成24年のデータは1つのセルに自治体名とすべての項目のデータがカンマ区切りで入っています。どうすればこんな器用にPDFを作り分けできるのか、まったくわかりません。
オープンデータの取り組みの一環として、このような統計は生データを再利用可能な形で体系的に整理して公開していただきたいです。
後編に続きます。
※「買わずに飼ってね」は犬猫の殺処分ゼロを目指す公益財団法人どうぶつ基金が提唱しています。
買わずに飼ってね ♥
ペットを飼いたいと思った時・・・ペットショップに行きますか?
知ってた・・・日本では年間約15万頭の猫と8万頭の犬が行政により殺処分されています。殺処分ゼロを実現するには、この仔たちの里親になって命を救ってくれる優しい人たちが必要です。
あなたがペットを飼うときに、ペットショップで買うのではなく、保健所や愛護センター、個人シェルターなどからもらって飼うという、ステキな方法がある事を思い出してください。そうそう、それからマンションの規約なんかでペットが住めない家に住んでいる人、地域の猫の世話をする猫ヘルパーさんになってTNR活動をするのもありです。
いままで話した事が無かった地域の人とのコミュニケーションが生まれたり、素敵な出会いの話もあったりね♥