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またまた気になるアイテム【WN-G54/DCR】

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アイ・オー・データ機器から「WN-G54/DCR」が発売されました。データカードを使ってWi-Fi機器でインターネット接続できる無線/有線ルーターです。先日ご紹介したウィルコムの「どこでもWi-Fi(WS023BF)」と比べると、WAN側がいろいろな通信会社のカードに対応していることと、無線LAN(IEEE 802.11b/g)に加えて有線LANポートがあることが、大きな違いです。

WN-G54/DCRはデータカード用にUSBとPCカードの2種類のポートを装備しています。現時点で、イーモバイル、ウィルコム、au、ソフトバンクのカードに対応しています。詳細はアイ・オー・データ機器のWebサイトでご確認ください。

WN-G54/DCRは電池で使うことはできませんが、有線LANポートがあるなど実用的な仕様になっています。仕事で使う用途を考えてみましょう。

例えば、来客や常駐している協力会社の方向けに、オフィスでちょっとしたインターネット接続を提供することを考えてみましょう。

他社所有のパソコンを社内ネットワークにそのまま接続させることは、セキュリティー上、ウィルス感染や情報漏洩などの危険があります。どうしてもということであれば、バーチャルLANで論理的にネットワークを分離する方法があります。業務用のネットワーク機器ではバーチャルLAN機能があるのが普通だと思いますが、不慣れな管理者が設定を間違える可能性がないとは言えません。このような場合に、WN-G54/DCRを使って、来客用ネットワークを物理的に別のセグメントにしてしまえば、来客専用の回線を増設する手間もなく簡単で確実です。

UQコミュニケーションズが今月からモバイルWiMAXサービス「UQ WiMAX」のトライアルサービスを始めます。UQ WiMAXは、下り最大40Mbps、上り最大10Mbpsで通信できて、しかも月額4,480円で使い放題です。WN-G54/DCRが今後UQ WiMAXに対応すれば、オフィスのメイン回線として使える可能性が出てきます。オフィスにはADSLや光ファイバーを引かなければいけない、という固定観念は、そろそろ変えないといけないかもしれません。

モバイル通信カードを固定用途で使うことに、今年は注目しています。

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