パソコンからの利用が移動端末を再逆転
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総務省から《平成18年「通信利用動向調査」の結果》が発表されました。
個人のインターネット利用率は、前年の74.9%から75.7%と微増でした。
世代別では59歳以下の利用率が前回とほとんど変わらないのに対して、60-80歳以上は増えています。いよいよシルバー世代がインターネットを使うようになってきたということでしょうか。
前回は、移動端末からのネット利用がパソコンを逆転したということで話題になりましたが、今回はパソコンからの利用が移動端末を再逆転しました。《携帯電話・PHS及び携帯情報端末からのみ》の割合は、前回の22.5%から7.9%に大きく減っています。
今回の逆転の背景は、
- 家庭でブロードバンドを手軽に導入できるようになった。
- パソコンが安くなったので買った。
- 会社でパソコン1人1台が普及した。
- インターネットカフェが増えた。
- 携帯では使いにくい用途の利用が増えた。
あたりが思いつきます。
インターネットの利用目的トップ5で、携帯電話の方がパソコンより使われているのは、
- 連絡・情報交換(メール受発信、電子掲示板の閲覧・書込み等)
- デジタルコンテンツ(音楽・音声、映像、ゲームソフト等)の入手・聴取
です。
一方、パソコンの方が携帯電話より使われているのは、
- 情報入手(電子掲示板以外のホームページ閲覧、メールマガジン受信等)
- 商品・サービスの購入・取引(デジタルコンテンツの購入及び金融取引を除く)
- クイズ・懸賞応募、アンケート回答
となっています。
ホームページの閲覧や着うた以外のコンテンツや商品の購入には、パソコンの大きな画面の方が向いているということでしょうか。
今回の結果で、ちょっと興味があるのは、《ゲーム機・TV等からの利用者》が前回の1.9%から3.8%と約2倍になったことです。《ゲーム機・TV等からのみ》は前回も今回も0.0%とほとんどありません。パソコンを持っていて家庭内LANを引いている家庭で、ゲーム機をLANに接続していると思われます。
そろそろゲーム機からの利用者を想定したサービス提供も検討した方がいいかもしれません。
来年の調査でパソコンと携帯電話の割合がどうなるかも興味深いところです。
(パソコンからの利用が移動端末を再逆転した理由について、コメントをお待ちしております。)
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