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顧客サービスとITのおいしい関係を考える

誰がために君はある? (4)

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注文の流れは、以下のようになります。

  1. 店員を呼び止めてテーブルまで来てもらう。
  2. 注文を伝える。
  3. 店員は自分の端末で注文を電送する。
  4. できた料理を店員がテーブルに運んでくる。
  5. 店員はテーブルを離れて仕事に戻る。

ここでオーダー端末を使うと、1-3の手間が省略できて人件費の削減になります。

ではなぜ端末を使って「取り皿」「お茶」「おしぼり」を頼めるようにしないのでしょうか。しかもこれらはいくら運んでも店の売上げになりません。このようなメニューの”注文”を取るためにテーブルまで行く回数はできる限り減らすべきではないでしょうか。

オーダー端末導入の目的がよくわかりません。

一般にシステムを導入する目的は以下の2つです。

  1. 今までできなかったことを実現可能にする。
  2. 今までやってきたことをもっと効率的に(早く/安く/正確に)やる。

このオーダー端末は、紙のメニューを置き換えることもなく、食欲をそそるようなアップセル/クロスセルの提案にもならず、人件費を減らすにも中途半端。

君は誰のためにそこにあるのだろうか?

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