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舘神龍彦が思いついたアイデアや、その実現シナリオ、また新刊の情報を発表し、場合によっては資金や人的リソースを募集していきます。思いつきレベルから実現可能な形にどうやっていくか挑戦する機会にしたいと考えています。

iPhoneユーザーがポメラを使うと効率が上がる3つの理由

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 昨年夏に遅ればせながらポメラDM100を手に入れました。DM100はポメラとしては初の二つ折りストレートタイプ。ネット接続機能を持たないポメラの伝統を踏襲しつつ、ノートPC的なスタイルを採用した機種です。

DM100.jpg
 ポメラについては誠Biz.IDをはじめ、各種サイトでもいろいろな情報が出ています。だから筆者がポメラについて何か書くことがあるとして、既存の情報を超えた何かがあるのか。こういう疑問は当然あるでしょう。
 結論から言えば、あります。順に説明していきましょう。

・ポメラの真のポテンシャルは内蔵機能+クラウド連携にある!

 ポメラの定番的な評価は以下のことです。すなわち

1.ネットにつながらないので集中できる
 登場当初から指摘されているように、ネット接続やその他の機能がないから、テキスト作成に集中できます。ついついTwitterやfacebookを見てしまうことがありません(そもそもその機能がない)。そのことで集中力を持って作業ができます。
 これは今も変わっていません。最新機種DM25もそうだし、今後登場する機種もここは変わらないでしょう。

 そしてポメラの真のポテンシャルは、以下の2点を組み合わせることで出てきます。すなわち

2. 本体メモリーにテンプレートを内蔵できる
 ポメラ本体には内蔵メモリー128MB(システム領域を含む)があります。また必要に応じてSDカードを利用できます。
 ここにテンプレートファイルを保存しておけば、必要に応じて引き出して使うことができます。ここが、筆者にとってのポメラの美点です。そして後述するようにiPhone専用アプリを利用したクラウドとの連携に意味が出てくるのです。
 ポメラDM100は、Bluetooth機能があり、iPhoneと接続してキーボードとして利用できます。 そして「Bluetoothキーボードを買うなら、DM100の方がいい」のは、ポメラ本体のキーボードがしっかりしているからでも、ATOK内蔵だからでもありません。実のところ筆者は、DM100のキーボードもATOKもさほど評価していなかったりします。
 そうではなくて、ポメラ本体にメモのテンプレート、たとえば日報とかライフログなどの書式を入れておき、これを呼び出して書くことで、定型的な項目がすべて埋まったメモができます。これぞポメラのメリットではないかと考えています。所詮はテキストファイルですが、最初から記入項目を用意しておくことで、いわばシステム手帳のリフィル的な使い方ができるわけです。
 ここに読書メモ、映画鑑賞記録などのテンプレートなどがあると便利です。

 とはいえ、筆者はこういった記録をポメラ内部に蓄積することはおすすめしません。それに記録を見るためだけにポメラを引っ張り出すのはちょっと面倒です。 

 ではどうするのか、その答えが次のポイントにあります。

3. クラウド連携力に優れている
 ユーザーならばご存じのように、ポメラの多くの機種(※1)には作成したテキストをQRコード化して、iPhone専用アプリ「pomeraQRcodereader」で読み取る機能があります。読み取ったテキストは、Evernoteやtwitterに送信可能です。これと上記の2.を組み合わせて使うと便利です。
(※1 DM100、DM25、DM20、DM20Y、DM11Gの各機種)

 すなわち、内蔵メモリーにあらかじめ用意したテンプレートを呼び出して記入。pomeraQRcodereaderを使ってEvernoteに送ります。これを毎回繰り返すことで、日報や読書記録、ライフログなどがEvernoteに蓄積されるわけです。またテキストファイルなので、Evernote上で検索可能です。
 そして、たとえば「日報」で検索すればポメラで作成した過去の日報が一覧表示されます。 これこそがポメラの本当のポテンシャルではないかと筆者は考えます。

・ポメラの真の力はクラウド連携にこそある

 この点にフォーカスしたのが、25日発売の電子書籍『ポメラ×クラウド活用術』(Kindle版)です。  単なるテキスト作成機でもなく、今はなきPDA的なガジェットとしてでもない。

 クラウドと連携させた習慣的な記録のための支援ツール。これが本書におけるポメラのとらえ方です。
 DM100のBluetooth機能を使ってクラウド上のファイルを操作する方法や、ポメラで作成した文書をコンビニで印刷する方法も紹介していります。

 医師の大竹真一郎氏にも、ポメラユーザーとして特別に寄稿していただきました。「駆け込みドクター!」(TBS系)などのテレビ番組にも出演し、「人間ドックにだまされるな」(主婦の友社)「医師が本当に実践しているツッコミ健康法」(ティー・オーエンタテインメント)などの著書もあります。

 電子書籍『ポメラ×クラウド活用術』(Kindle版)は3月25日に発売予定です。Kindle用の電子書籍ですが、iPhone、iPad、Andoroid用のKindleアプリ(無料)でも読むことができます。Amazon.co.jpで、「ポメラ×クラウド活用術」で検索していただければと思います。3月25日~4月15日までにご購入いただいた方には、ポメラで使えるテンプレートファイル20種類をプレゼント予定です。

 どうぞよろしくお願いします。

4月2日補記

Kindle版電子書籍『ポメラ×クラウド活用術』
 が、AmazonKindle版総合ランキング40位になりました4/2 3:00AM現在)。
39位が『銀行総務特命』(池井戸潤 講談社文庫)だといえば
これが大健闘であることがわかっていただけると思います。
大手出版社の紙版を移植したものにならんで堂々の順位です。
初めて自分で手掛けたものとしても異例のことで驚いています。
 
 これは同時にポメラというややマイナーなテーマについて、ニーズの掘り起こしに成功したことだと考えています。
iPad、iPhoneといったビッグキーワードではなく、最新機種の登場が1年以上前であるガジェットをテーマにしても
一定のニーズがあり、Kindleで出すことでアプローチできた結果ではないかと考えています。
 また、「シゴタノ!」で紹介していただいたことも大きなきっかけとなっています。
 
 同書は今後、内容を改訂・アップデートしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
 
舘神龍彦

 

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