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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

キャリアの問題は奥深い。

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温かく陽射し眩しい日曜日。東京では、東京マラソンが開催されており、同僚が走っているので、東京マラソンのNavi機能で、ネットストーカーをしている田中です。 「おおぉ、今、神田付近を通過した!」とか「5kmのラップが少し速まったぞ!」とか、同僚は私がオンラインでストークしていることを知らずに懸命に走っているわけですが、一人でニマニマしながら、ツイートしています。笑。

ハーフマラソンでも死にそうになる私は、フルマラソンなんてどんなに長い道のりなのだろう。と遠い目をするばかりですが、最後まで怪我なくゴール目指してください、とここに応援を書いておきます。


さて、と。今日は、キャリアの話です。

国家資格キャリアコンサルタントを取得したのをきっかけに、より一層キャリア開発支援に力が入っている私です。

キャリアの勉強を始めたのは、他者支援のためではなく、第一に自分のためでした。

30年近く働いてきて、「いったい働くって何なんだろう?」「キャリアって何なんだろう?」「どうやって職業人性を全うすればよいのだろう?」とか、あるいは、「人生って何だろう?」「最後は人間、どう終わるんだろう?」とか深遠な、答えの出ないテーマまで興味を持って勉強することにしたのでした。

国家資格化の話が進んでいるなんぞ全く知らずに受験してみたら、それが「来年には国家資格に格上げされるんだよ」と後で知ってびっくり、みたいな展開です。

平成28年度から国家資格になるということを皆さんご存知で、それで平成27年の受験は増えていたらしいのです。なるほど、トレーニングに申し込もうと思ったら、どのクラスも満席だったはずです。東京では取れずに埼玉県まで毎週遠征して、学習したものでした。2年前の話)

そんなわけで、平成27年度までに、国から認定されていた10団体の「キャリア・カウンセラー」とか「キャリア・コンサルタント」とか「キャリア・アドバイザー」といった資格を取得済みであれば、平成28年度から国家資格者に認定してもらえるということで、私は、日本産業カウンセラー協会で「キャリア・コンサルタント」を取得、そのまま、「国家資格キャリアコンサルタント」も登録したわけです。

国家試験を受けてから国家資格を取った同僚もいて、私の周辺では、「国家資格キャリアコンサルタント」を持っている人がにわかに増えてきました。

この資格がなくてもキャリアの支援はできますが、名称独占というしばりがあるので、国家資格を取らずに、キャリアコンサルタントみたいな紛らわしい名称を名乗るのはNGとされています。

折角資格も取得したので、昨年から社内向けにキャリア面談をボランティアで開始しまして、これまで10人くらいの社員(つまり同僚)のキャリア面談を経験しました。

「どなたか、キャリア面談を受けたい方はいらっしゃいませんか?」と全社に呼びかけ、「やって!」「やってみたい!」と言ってくださる同僚と1時間ほどの時間を取って、お話を聴いています。

聴くだけではなく、情報提供もしていますが、まずは、徹底的に聴くことを自らに課して臨んでいます。

誰のキャリアも興味深く、「なるほど、そういう風に考えるものなんだなぁ」「そこが悩みのポイントになるのかぁ」と男性でも女性でも年齢も職種も問わず、毎回とても勉強になります。

私は、今にフォーカスするためにも、これまでの履歴を聴くようにしていて、特に原点や節目は念入りに聴くようにしています。何がしたくでこの職業を選んだのか、どういう思いで節目での選択をしたのか、など聴いていくと、実に様々な歴史があるのですよね。

こういうの、自分で振り返ればいいじゃないかと思うかも知れませんが、対話の相手がいるってことはとても大事で、私のような他人が話を徹底的に聴いていくと、自分でも忘れていたようなことや意識していなかったようなことを言葉にして説明し始め、その自分の言葉によって、本人が「は!」とするといった場面も多々あります。

職業人性がどんどん長くなっている一方で、不確実性は増すばかり。

20代には20代の悩みがあり、
50代には40代の悩みがあります。

ただ、なかなか落ち着いて考えることもできないし、落ち着いて考えるといっても自問自答だけでは、同じところをぐるぐる廻ってしまうだけということもあるので、私のような人間が対話の相手になるだけでも少しは違うかなと思っています。


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勤務先で、2005年くらいからコラムを不定期で書いています。先日、120回目が公開されました。

第120回 「前に進むために振り返る

キャリアのことを書きました。ご覧くださいませ。


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