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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

新入社員の反応に困惑する。

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最近、「新入社員の反応がおかしい」と困惑している方の話を立て続けに聴きました。(おかしい、とは、予想外、という意味です)

若者のコミュニケーションの仕方がちょっと変わってきているのかもしれません。

●Case1: 涼しい顔

新人研修で、納期に間に合わず、品質も基準を満たしておらず、いろいろダメダメなことがあった時、人材開発担当者や講師などがそれなりに厳しくフィードバックした時、「申し訳ありません!」とか「どうしよう!」などと焦った反応を示すかなぁと期待していると、「ああ、そうですね」「はぁ、そうですね」(語感が伝えづらいですが)と、どこか他人事のようなセリフを口にするというのです。表情もとても涼しい。

言った方は、「え?落ち込んだりしないの?」と思ってしまうという・・・肩透かしを食らったような・・・。

●Case2: そんなのわかっているもんね的な返事

新入社員がOJTトレーナーに質問に来ました。「考えても分からないので教えてほしい」ということで懇切丁寧に教えたのです。「これがこうなって、ああなって、こうなんだよね。」などと一生懸命教えていると、新入社員は、「そうですよねぇー」と、「それ、最初からわかっていたもんね」的反応を示すそうです。
「知らないから訊きに来たのに、"やっぱり、そうですよねぇー"ってなんだ?」とOJTトレーナーは思うとか。

●Case3: 同期の目を気にする

「悪目立ちすると、SNS(LINE グループなど)で、同期にいろいろ言われちゃうんで、周囲をよく見ていないといけないから、大変なんですよねぇ」とやたらと同期の目とその評価を気にしている男性。 「私たちが伝えたことにはなんだか涼しい反応ばかりで、響いているように感じないけれど、そういう点は気にしているわけね」と人事部の方は思ったそうです。

●Case4: 分からないと言わない

傍から見ていると、絶対にわかってないし、出来ないだろうな、と思い、しばらくは様子見したものの、いい加減声を掛けようかな、と思って、「どう?できそう?」「教えてほしければサポートするよ」というようなことを言うと、「あ、大丈夫です」と答え、その後、「同期に聴いたんで」と続ける人が多いようです。

「同期に聴いたって、分からない同士で、どうしようもないじゃないか」と先輩は思うわけですし、案の定、分からない同士で「きっとこうだよ」「それでいいんじゃない?」という適当なアドバイスによって行う仕事はちゃんとしているわけでもなく、なんで最初から「分からない」って言わないんだろう。怒ったりしないのに、と先輩は疑問を抱えてしまうのです。

・・・・

こういう傾向、どうも、ここ3年くらいじゃないかと思います。

2011年、2012年の新卒新入社員は、非常に大人度が高く、前向きで、素直で学習熱心だった記憶があります。

その後、ここ3年くらい、「期待した反応と違う」という人達が少し増えてきたような。

「分からない」というのは負けを認めたことになる、なんて思っているのかなぁ。
先輩に質問することで弱い自分を見せたくないって考えているのかなぁ。


自信がないこと、自分が出来ないことを認めたくないのかなぁ、そのために小さなプライドを鎧のようにまとっているのかなぁと分析しているのですが、果たして、真相はいかに?

20代前半の方の気持ちや考えをもうちょっと聞いてみたいところです。



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