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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「自分の頭で考えて、自分で答えを見つけ出すような部下に育てるにはどうしたらいいですか?」という質問。

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「すぐに答えを求めず、自分の頭で考えて、自分で答えを見つけ出すような部下を育てたいのです。どうしたらいいですか?」という質問をされたとします。

矛盾、ですね。

「自分で答えを見つけ出すような」人を育てたい、
「自分で答えを見つけ出すような」思考プロセスを踏んでほしい、
「すぐ答えを求めず」ちゃんとしっかり自分で考える努力をしてほしい。

そう思っているのだけど、「どうしたらいいですかね?」と質問してくる。

これって、矛盾ですよね。

・・・こういう二重構造になっているコミュニケーションはよくあるように思います。

似たようなものに、

「うちの会社って、無駄な会議が多いのに、誰も変えようとしないんですよね」

こういう相談もよくあります。

「うちの会社」 の中に「自分」も入っていると思うのだけれども。

・・・

最近、エドガー・シャインの『問いかける技術』を読んでいて、ふと、そのことを思い出しました。

なかなか読みやすい本です。

「謙虚に問いかける」(Humble Inquiry)について、平易な表現と事例を中心に解説しています。


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