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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「母として臨むオリンピック」という報道に違和感を覚える

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何かを見ていたら「母として臨むオリンピック」というタイトルが付けられて、どなたか(カーリングだったかな?)選手のことを報じていた。

うーん、違和感ある。

オリンピックにはアスリートとして臨むのであって、母として臨むこたぁないだろうと思うからである。

逆ならどうか。

「父として臨むオリンピック」

言わない、たぶん、言わない。

オリンピックでなければどうか。

「母として臨む会議」
「母として臨む提案プレゼン」

・・・。

言わない、きっと、言わない。

「SEとして臨む提案プレゼン」
「管理職として臨む初めての会議」

その場面でのふさわしい顔、役割を主語にするはず。

なぜ、女性だけ、「母として」と言われてしまうのだろう?

これだけ、働く女性がメジャーになってきたというのに。

誰の意識が「母として」という冠を付けさせてしまうのだろうか。

女性は、きっと「母として臨む○○」とは思っていないと思う。

・・・・・

とてもとても違和感がある。

「母」「妻」といちいち言われるの、本当にめんどくさい(と少なくとも私は思っていた)。

「結婚しているのに、大丈夫ですか?」とか
「子どもいるけど、大丈夫とか?」・・・。

配慮に感謝しつつ、あまりに何度も言われると「応じる笑顔」が仮面のようになってしまうことも、きっとあると思う。


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・・・・とここまで書いていてふと思い出したのだが、アスリート自らが「母として臨む」と発言したことがあったなあ・・。たしか。それはそれでいいと思う。


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