あなたの職業は、「お客様の中に、○○はいらっしゃいますか?」と機内・社内で呼びかけられるだろうか?
同僚で後輩の横山哲也が「誠ブログ」を開始した。
「仕事と生活と私―ITエンジニアの人生」である。
「新人ブロガー」というカテゴリに仕分けされていて、ぷっ!と笑ってしまったのだが。・・というのも、横山哲也は、私よりも先にモノを書き始め、ブログもコラムもたくさん書いてきて、さらに出版した書籍も大量にあって・・・というベテランだからだ。
しかも、その文章力と知識量と知識の幅と記憶力と、ほんの少しの(いや、大いなる)”変態”度で群を抜いている。 彼の文章の書き方に私も学ぶところは多い。
ま、それはそれとして、デビュー(笑)の一回目のエントリーは、
「お客様の中に、MCSEはいらっしゃいませんか?」
である。 うーむ、やるな、おぬし。
詳しくはブログを読んでいただくとして、私が興味を持ったのは、
「お客様の中に、〇〇はいらっしゃいませんか?」
の「〇〇」部分にどのような職業や技能が入れられるだろう、という点だ。
横山のブログには、「医師」の例が出てくる。TVドラマなどでよく見かける光景だ。横山も書いているように、実際に新幹線や飛行機で「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?」とアナウンスが流れたのを聴いたという知人はいる。私は遭遇したことないけれど。
●「お客様の中に、警察関係の方はいらっしゃいませんか?」
これはありうる。なんかトラブルが発生したら警察官、出てきてほしい、かもしれない。
●「お客様の中に、〇〇語がお分かりになる方はいらっしゃいませんか?」
これも考えられなくもない。 言葉の壁により意思疎通に困難をきたしていれば、その言語を駆使できる人がいたら、何かと便利だろう。
・・・・
私の職業はどうだろう?
●「お客様の中に、コミュニケーションを教えられる方はいらっしゃいませんか?」
●「お客様の中に、若手の成長支援について語れる方はいらっしゃいませんか?」
●「お客様の中に、研修のファシリテーションができる方はいらっしゃいませんか?」
・・・むむむぅぅぅぅ。
ニーズ、ないなー。必要とされる場面が思いつかない。
緊急事態に呼ばれるような仕事ではないからである。 緊急より重要。
人材育成は、「重要」というカテゴリには属するが、たいていの場合、「緊急」カテゴリには分類されない。(たいていの場合だ)
ところが、先日、とうとうお呼びがかかった。
●「お客様の中に、ホワイトボードに油性マーカーで書いてしまった時の対処法をご存じの方はいらっしゃいませんか?」
・・・実際には、「お客様の中に・・」ではなく、Facebookメッセージで、以前私の研修を受講された方からの問い合わせだったが。
●「田中さん! ホワイトボードに油性マーカーで書いてしまってパニくってます。消す方法、わかりませんか?」
かなり切迫感のあるメッセージであった。
これなら得意だ。
1. 普通のホワイトボードマーカーで上からなぞり、イレイザーで消す
2. インフルエンザ対策でどこにでもあるアルコール消毒ジェルのようなものをティッシュにつけて消す
2つの方法をお教えし、問題解決のお手伝いができた!
・・・
さて、みなさんの職業は、
「お客様の中に、〇〇な方はいらっしゃいませんか?」
と言われるとしたら、どんな場面だろうか。
秋の夜長に、こんなことを妄想してみるのも楽しい・・・かもしれない。