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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

誰かに迷惑をかけていても黙ってカバーしてくれているから気づかないこともある。

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先日、社内のあるシステムで、「この時間はメンテ中だから操作しないでね」と言われたのに、すっかり忘れて「ぽち」っとした結果、「おーい、誰だ、今やっちゃだめって言ったのに」と指摘され、数人の操作を経て、リセットしてもらう事態になりました。

あとで担当者に、「ごめんなさい。もうしわけない」とお詫びすると、「ああ、いいんですよー。よくあることですからー、あはっはー」と笑い飛ばされました。

ずいぶん前の話ですが、ある書類のコピーを受け取っていたのに、それをどこにしまいこんだかわからず、原本から再度コピーしてもらう依頼を総務担当にしたところ、「ああ、いいですよー。原本からコピーするだけだから、ちょっと待っててねー。席に届けますねー」とまた笑顔で対応してもらったこともありました。

間接部門というか事務部門、あるいは、事務担当というのは、こういう風にいろいろな部署のいろいろな人の「ふつうの事務作業」にい加え、「イレギュラな事務作業」にも対応してくれる人々がそろっていて、その際、いちいち「困るんですけど」「迷惑なんですけど」と言っていたら先に進まない。

だから、ちょっとやそっとのことであれば、「大丈夫ですよー。やり直せばいいから」「すぐコピーできるから」「あ、こっちでやっておきますんでー」と言ってくれてしまうことも多いんだと思います。だからこちらは自分がかけた迷惑によけい気づかない・・・。

ただ、実際には、もしかすると「社内ブラックリスト」みたいなのもあって、「いつもトラブルを起こす人」とピックアップされているかも、とふと怖くなって、尋ねてみました。

「操作ミスして、再度やり直してもらったことが2-3回あるんだけど、私、大丈夫でしょうか?」びくびく。

「あははー、淳子さんなんて、かわいいもんです。もっとすごい人、いますからー」

「ブラックリストに載ってませんか? モジモジ」

「大丈夫ですー」

・・・・ほっ。

たぶん、自覚しているミスだけでなく、無自覚なことでカバーしてもらっていることが大量にあって、だから、日ごろから感謝しつくしておくに限ると思っているのだけれど。いつもサポート、ありがとうございます。この場を借りてお礼を。


私の勤務先には皆無ですが、間接部門とか縁の下の力持ち的存在に横柄な人っていますよね。

「やってくれて当たり前」と思っているだけではなく、自分のミスとか自分がかけた迷惑に無頓着という・・・。

自分の仕事が進んでいるのは、大勢の支援してくれる人がいるからであって、しかも、自分だけは完璧で、ミスなくやっているわけもなくて、そのミスに無自覚なだけで、誰か他者が黙ってこっそりなんらかの対応をしてくれててたりして、そういう人が、社内だけではなく、社外にもきっといるんですよね。

だから、相手が誰であれ、いつも「感謝」の言葉を述べている、せめて「ありがとう」ということだけは欠かさないようにしなければね、と改めて思うのでありました。

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