出張先のホテルで呑もうとデパ地下でワインを買った時の驚いたお話をば。
ここのところ、週に2泊程度の出張が続き、ブログ更新頻度がすっかりめっきり落ち込んでいる田中淳子です。皆様、おはようございます。
先週は、大阪と名古屋、今週は、大阪と能登半島でした。さて、そんな大阪出張の時のこと。
大阪到着時点で、我が「カロリズム」(高性能万歩計)が示している歩数が「17000歩」を超えており、ホテルにチェックインし、荷物置いて、ふと「ああ、疲れたから、ホテルの部屋でご飯食べよう」と思ったのでした。
ルームサービスで散財するのも勇気が沸かず、近くのデパートに出かけて、惣菜とワイン(ハーフ)を求めようと。
んで、ワイン売り場に行ったら、コルクではなく、スクリュータイプのものは、187mlの小瓶しか見当たりません。試飲コーナーにいたソムリエと思われる女性に「ハーフでスクリューありますか?」と尋ねると、「全部コルクなんです」とのこと。
「ああ、そうですかぁ・・・。ザンネン。ホテルで呑もうと思ったのですが」
「でしたら、お客様、こうしたらどうですか?」と、試飲コーナーのバケツ(?)に突っ込んである複数のワインボトルを指さして言います。
「ん?こうしたら、とは?」
「私が抜栓します。それをホテルにお持ち帰りになる、という・・」
「おおぉぉぉぉぉ、その手がありますね、それ、いいんですか?」
「ええ、もちろん。では、どれになさいます? ハーフは数が少ないのです」
「じゃ、白で」
まだ支払もしていないのに、ソムリエさんは、私が選んだ1本のコルクをカッコよく抜いて、さらに香りを見て、「うん、いいですね」と厳かにおっしゃり、再度、コルク栓をして、そのワインを持ったまま私をレジまで連れて行ってくれました。
そして、「このままお持ち帰りになりますので、よろしくお願いします」とレジ担当者にバトンタッチ。
レジ担当者も心得たものらしく、自然に対応。
「では、上からセロテープで補強しますね。立てた状態でお持ち帰りくださいませ」
「ええ、すぐそこのホテルなので」
「小さいカップもお付けしましょうか?」
「はい、1つお願いします」
「では、念のため2つ入れておきます」
・・・・
かくして、白ワイン(ハーフ)と試飲カップ2個をゲットしてホテルに戻り、その夜は、大阪のTV番組を見ながら、のんびりと過ごすことが出来ました。
ホテルでワインオープナーを借りることもできるのですが、以前、別のホテルで借りた時、自分で開けようとしたら、コルクを粉砕したことがあり、今回はプロに開けてもらうことでこの懸念も回避できました。
それにしても、当たり前かも知れないけれど、こういう提案、思いつかなかった。
ソムリエさんがおっしゃるには、
「ホテルで呑みたいので、というお客様は、今週すでにお二人目です」
とのこと。
「今週すでに」と言われた日は月曜日。案外多いのですね。(そして、おそらく、1人目も女性)
ソムリエさんは女性だったこともあってか、「部屋でのんびり食事したい」という気持ちわかります、ともおっしゃってました。
【証拠写真:コルクの上からセロテープを十字にかけてあります(笑)】