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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

新入社員ができる親孝行は何も初任給でプレゼントを買うことと限らず。

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巷に新入社員があふれかえっていますね。 黒ずくめですし、一団になっているので、遠目でも「あそこに新入社員」「こっちにも新入社員」とすぐわかります。

彼らの基本行動は、「線」または「円」です。 横一列に並び、歩道をふさぐ。(3-4人でGメン歩き。「Gメン」歩き、昭和世代ならこれだけでわかるでしょう。) これが「線」パタン。

誰かが連絡事項などを説明するのに全員が話を聴く。何かの打ち合わせをビルの1Fでしている。 単に待ち合わせをしている。 エレベータホールで・・。そんな場所では輪になっていますから、これが「円」パタン。 (昭和世代なら、「サインはV」と言えばいいかもしれません。ナゾ)

さて、入社して早くも8日目。来週あたり、初任給が出る企業もあるかもしれません。日割り計算で手取り10万円台でしょうが、そこから、「親御さん」への「人生初・自分の給料で買ったプレゼント」を贈るというのは、よくあること。

ここ数年の新入社員は、親孝行なので、恥ずかしいなどといわず、「お父さんにはこれ」「お母さんにはこれ」と早くから綿密な計画を立てていることも多いようです。

親御さんにしてみたら、我が子が初めての給料で何かプレゼントしてくれたら、それはすごくうれしいことでしょう。 だから、高価でなくて全然かまわないので、何か贈るのは大賛成です。(私もかつて、両親・妹それぞれにプレゼントしました)

でも、そういう有形の贈り物だけではなく、無形の贈り物もできるんですよね。

新入社員合宿研修で3日間寝食を共にした方から、数日後メールを頂戴したことがあります。

「田中さん、先日はビジネスマナーなどの研修でお世話になりました。ありがとうございました」といった内容に付け加えて、こんなことが書いてありました。

「あの研修後、自宅の電話が鳴り、父あてだったので、習った通りに丁寧な言葉づかいに気を付けて取り次いだところ、父がすごく驚いたようでした。うれしそうでした」。

電話での応対の言葉づかい、応対方法など、数週間前と全く変わっていたことに父上が驚き、想像ですが、相好を崩したのではないでしょうか。これ、父上としては、とても嬉しい出来事だったのではないかと思います。

娘、息子が何かを贈ってくれることも嬉しいけれど、「成長した姿」を見せてくれる、「社会人らしい風貌」「社会人らしい振る舞い」を見せてくれるというのは、親御さんにとっては感慨深いものがあるはず。

有形のプレゼントだけではなく、「成長」という無形のプレゼントによっても、十分「親孝行」になるのですね。

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