ソーシャルメディア・エンゲージメントROI 新しいマーケティングパラダイム!?
前回レポート「ソーシャルメディア ROIをどう測るべきか?」は、 ソーシャルメディア業界のプロの方々にとくかくむちゃくちゃ読まれました。前回レポートが理解できなかった方も、今回のレポートを丁寧に読めば必ず理解できると思います。
エンゲージメントROIの考え方、有用性を理解する上で、最も参考になるのがソーシャルゲーム、DeNAモバゲーのケース。
モバゲーは四半期で52億円の広告費を使っている。なぜこんなに使うのか? 基本フリーゲームなのになぜこんなに広告するのか? 会員ユーザーを獲得するため?
本当の理由はエンゲージメントデータを入手するためだ。フリー(無料)だけでゲームを楽しんでいる人達はモバゲーに何も提供していないと思っているが、実はエンゲージメントデータを提供するのに協力しているのだ! フリー経済のメカニズムをほとんどの人がこの点で誤解している。
エンゲージメントのデータと顧客生涯価値を結びつけることで、とてつもな く儲けの機会、儲けの方程式を手にすることができることをモバゲーのケースは示している。
以下、DeNAの公表データ。
100万人登
録時に月間コイン売上1億円売上るための目安
■ ユーザの継続率(登録X日後におけるDAU/登録者数)
・ユーザ登録後 7日後
30〜40%
・ユーザ登録後 14日後 25〜35%
・ユーザ登録後 30日後 20〜30%
■課金率
5〜
10%(対MAU)
■課金単価
1,500〜3,000円/月
ユーザーの登録からの日数ごとの継続率がエンゲージメントデータである。これを注意深くウオッチしていくと、そのソーシャルゲームはヒットするのかどうかが予測できる。ヒットの兆しのエンゲージメントデータを示すゲームに、さらに広告費を投入し大ヒットの確率をさらに高めることができるのだ。
これは、(株)ソーシャルインパクト・リ サーチが提唱する「情報からどうやったら収益を最大化できるか」という方法論そのものである。答えはエンゲージメントROIを算出し、それを戦略的に活かしていくというのが答えである。
これは、これまでとは全く新しいマーケティングパラダイムを示しているのだ。
あなたはこの新しいパラダイムを受け入れますか? それとも拒否しますか?
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