ソーシャルメディア時代の新しいプラシングモデルが必要?
マスメディア、ネット広告で使われる様々なプライシングモデルがある。
従来メディアのプライシングモデルをそのまま使うことは他のメディアとの
効果性の比較ではわかりやすいというメリットがあるが、逆にいうと、十分にメディアによる目的の違いを取り込めないデメリットも生じる。
例えば、
CPM(Cost Per
Impression)。露出に対してのお金を支払うモデル。ブランディングのためにはいいが、ソーシャルメデキィアは単なるブランディングのためではな
い、もっと深いものだと言われる。
CPC(Cost Per Click)グーグル広告では典型だが、これをFacebookでそのまま使うのがいいのかどうか? スケールも現在はだいぶ違う。商品、会社によって調 整できるメリットはある。ただし、ソーシャルメディアが関係を深めることを目的にする点を十分には取り込めない。
CPA(Cost Per Action)ある決められた行為に対して支払うプライシングモデル。コンバージョンと関係構築は異なるものだ。
Dacid
Verkowitzは
CPSA (Cost Per Social
Action)という新たなソーシャルメディアのプライシングモデルに提案している。
明確に新しい関係を構築するソーシャルな行為に対し てプラシングするという考え方である。例えば、口コミ紹介、新しいフォロワーの獲得、現在の関係を深めるような行為(コメント、反応、レーティング、 likeの数など)
このプラシングモデルのメリットとしては、
お金を払う広告主が何に対してお金を払っているかが明確になる点、
と同時に
何に対してはお金を支払わないか(露出、コンバージョンなど)も同時に明確になる点である。
今後、様々なソーシャルメ ディアのプライシングモデルが工夫されていくのでしょう。この部分はソーシャルメディアの目的を明確にすることにもつながるので興味深いテーマと言えま す。