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ソフトウェア製品開発現場の視点

日本国内で不毛な足の引っ張り合いをしている場合ではない

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週末に、アメリカ滞在時代の友人と二人と会う機会があった。アメリカで偶然近くに住んでいたことがきっかけで知り合ったわけなので、会社も仕事も全く異なった友人であるが、長い間にわたって仲良くさせていただいており、感謝している。

今回の話題の中で3人の意見が一致したのは、「日本国内で不毛な足の引っ張り合いをしている場合ではない」ということである。資本主義的に見れば、正しい競争が行われているということになるが、特に家電業界、携帯業界、ビール業界などで見られるように、供給過多な状態での過当競争が行われていることによって、国内でのビジネスで企業が疲弊しているケースが非常に多いということである。これだけが原因とは言えないが、国内での成功をもとにして海外に打って出るどころか、国内での勝者なき戦いに巻き込まれて、世界と戦う競争力がなくなっているように見えるのである。

国内での競争を少なくして海外の企業に対する競争力を高めるという目的で、かつては政府主導の護送船団方式が作られたわけであるが、同じ仕組みが今の時代に機能するとは思えない。それならば、日本企業それぞれが、政府主導でない形であっても、足の引っ張り合い出なく、Win-Win となる協力体制を築いていく必要があると思う。過当競争によって、重要な企業や技術が消えていくことは、その事象だけをみれば資本主義社会の中での競争原理による淘汰であるが、それを何もしないで見ていることが、日本全体としての損失につながるのであれば、大きな問題である。日本全体の損失によってマーケット自体がなくなってしまえば、最終的に被害を被るのは、その企業自身なのだから。

Comment(3)

コメント

t-aono

毎度インドでなんですが、彼の地の経営者は「国内での成功をもとにして海外に」なんて気は
はなからなく、最初から世界を見据え戦略を練る、とか。これでは勝負になりません。

昨日もTVで家電業界ネタをやっていましたが、未だ一方が泣く商売はおかしい、とならないのが謎です。

世界で最も金に汚いのは日本人とはいいますが、この「自分さえよければ」という感覚が
数々の社会問題&停滞の最大の原因だと思うんですが。

私も最近ブログでグローバライゼション、国際化の話、とくに IT 業界の国際化の弱さを書いています。最初からマーケットを国際的な規模で考える事は、インドでも欧米でもかなり当たり前だと思われます。なぜ、日本だけが出来ない?英語の問題も解決できない問題ではないと思っています。もっと、プッシュしていきたいですね。

Katsushi Takeuchi

aono さん、

「一方が泣く商売はおかしい」という考え方は、長期的な視点で考えると当然だと思います。泣きながらもビジネスの継続を選んでいるところが、問題なのだと思います。

とおるさん、

IT 業界は、顕著だとは思いますが、どの業界でも国際化が昔に比べて弱くなっていると感じられるところに大きな問題があるような気がしています。

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