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ソフトウェア製品開発現場の視点

パーキングメーター

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現在 Silicon Valley および Los Angeles への出張でアメリカに来ている。過去、日本はアメリカからいろいろなものを学んできたわけだが、すでに日本に定着しているものでも、アメリカに来ると、別の視点で見ることができるものが多くておもしろい。

たとえば、マサチューセッツにある高速道路の Massachusetts Turnpike は、インターチェンジの形や料金を取る仕組みが、日本の高速道路に非常に似ている。これは、アメリカの他の地域にある有料道路とも少し違っている。直接かどうかはわからないが、Massachusetts Turnpike と日本の高速道路は何らかのつながりがあるに違いない。

日本で見かけるが、その思想が長い間理解できなかったものにパーキングメーターがある。日本で最初にパーキングメーターを見かけたときの理解は、「本当は、駐車禁止の場所だけれども、お金を払ったら特別に停めてもいいぞ」という意味だと思った。理由は、パーキングメータが有効な時間帯以外は駐車禁止になっているからである。しかし、駐車禁止とは本来、駐車すると危険だとか交通の邪魔になるというような場所が指定されているはずなので、パーキングメーターを設置することで、「停めてもいいぞ」というのは矛盾している。危険でもなく、交通の邪魔にもならない場所であれば、そもそも駐車禁止にしていることがおかしい。

アメリカでのパーキングメーターの使われ方を見ると、本質が見えてくる。アメリカでは、パーキングメーターは、本来駐車してもいい場所に設置されているので、パーキングメーターが有効な時間帯以外は駐車 OK である。それは、そもそものパーキングメーターの思想は、「本来は駐車しても問題ない場所だけれども、限られた駐車可能な場所を多くの人で有効に有効に利用するために、少しお金を取ることで、その場所を次の人に明け渡す動機付けをするもの」だからである。したがって夜など、その場所を使いたい人が他にいないような時間帯は、勝手に停めて下さいということになる。

東京でよく見かけるパーキングメーターの料金は1時間300円である。たとえ、5分の駐車でも300円取られるが、これは非常におかしい。本来の、「その駐車場所を多くの人で有効に使う」という目的に戻って考えると、1時間300円ではなく、もっと細かく10分50円とかにするべきであろう。アメリカでは、機械式のぜんまい仕掛けのパーキングメーターが使われているところが今でもあるが、それでも複数の硬貨を受け付けて、最低5セントで駐車できるようになってる。

東京でも、パーキングメータの有効時間以外は、無料で路上駐車 OK というところを時々見かけることがある。これは進歩であるが、細かい料金設定になっているところは、まだ見たことがない。

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