■雨宿りのSFO市内のデパートでも、iPodの自販機を発見■
翌日に帰国を控えた今日のサンフランシスコは、ここ数日と異なり、朝から曇天で、時々雨がパラパラ、、余りあても無いまま、見慣れた市内をブラブラ、、、急に雨が激しくなってきたので、雨宿りを兼ねてmacy’sデパートのレディース館を抜けてメンズ館に移動した。このデパートは、かなり昔から男性、女性の売り場を本格的にセパレートにしたデパートだ。最近は日本でも伊勢丹などが同じ様な売り場構成をとっているが、本当のところは、便利なのか不便なのかよく分からない。きっと優秀なマーケティング・コンサルタントが居たのだろう。
サンフランシスコ市内に宿泊していて、特別にmacy’sに出かける必要は通常それ程無いので、この日は、昨年の出張時以来だった。昨年は、ホテルで肌着を洗濯するつもりで少なめに持って来て、結局、洗濯を殆どサボったので、このmacy’sに肌着を買い出しに来た。今回も、宿泊しているホテルに向かう道中だったので、通り抜けで雨を回避しようという作戦だった。米国内では、日本の様にコンビニにビニール傘は皆無と言ってよいほど見あたらない。あと、友人が言っていたが、「ママチャリ」がまず見あたらないのだ。サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジを渡るには、「ママチャリ」が最も目立つだろう。
そんな何の変哲もないmacy’sメンズ館一階入り口を入った左側の壁面に大きな自動販売機がへばりついていた。よくみると、なかにはiPodの殆どの機種と、その周辺機器、純正品もサードパーティ製品もラインアップされている。正直驚きだった。macy’sから歩いて5分もかからない目と鼻の先にもAppleショップがある。
macy’sの自販機は、日本国内でも、ビジネスホテルなどのロビー階なんかに置いてあるようなサイズのかなり大型のモノだ。 支払いはクレジットカードのみだが、VISA、マスター、アメックス、ダイナース、JCB、ディスカバーなど、ごく一般的なクレジットカードは全て使えるようになっている。
実際にiPodのどれかのモデルを買ってみようとも考えたが、既に現行モデルのiPodが3種類もコレクションしている現状なので、当然、購入をためらってしまった。そこで、周辺機器を買う振りをして、タッチパネルを操作してみたが、なかなかよくできたユーザ・インターフェースで、直感的に目的のスピーカーの支払いまで一気に行ってしまった。
操作パネルの左上には、遠隔モニターの様なWebカメラが取り付けられている様だった。オペレーションの間違いや、購入者の質問に遠隔モニターを見ている誰かが販売のサポートや音声の質問に答えてくれるような仕様になっているかどうかは分からなかった。まあ、しかし、この「iPodの自動販売機」、実は、その存在を知らなかったのは筆者だけかも知れないので、余り情報価値は無いと思うが、iPodが自販機で売られるなら、化粧品や、肌着、ドッグフード、などなど、自販機で売れないものは存在しない様な気がしてきた。
全てのモノがWeb経由でeショッピング出来ても、 支払いがWebバンキングで1秒で終了しても、商品のデリバリーには早くても1日が必要だ。そういう意味では、自販機はデリバリータイムゼロの販売方式だ。「Webショッピング」と「何でも自販機」。。。映画「ハエ男」で登場する物体移動のテクノロジーが実現するまでは、Web販売ビジネスと自販機ビジネスの両極が発展するのかも知れない。