公共交通機関地獄巡り
こんにちは。
今週末は、社員旅行があります。うちの会社は毎年社員旅行があって、けっこういいところへ連れていってももらえます。いや、行くのは自力ですが。けっこう良い場所が企画されるのです。子連れで行きやすいところとそうじゃないところが交互に企画されていて、今年は行けそうだったので参加することにしました。
で、ぼくは車を持っていません。免許はあるんですがペーパードライバーなので、急にレンタカーというのは怖いのでむりです。そもそも、ぼくは自分の運転技術というものを全く信用していません。ぼくに運転免許証を交付した時点で、この国の免許制度は完全に破綻しています。先日、沖縄の出張の話をしましたが、バスで移動しまくってなかなかに大変でした。まだひとりならいいのですが、家族の命を運ぶために車を借りる、というのは相当覚悟のいることではあるのです。
で、今年の行き先は「館山」です。どこだ。ええ、チーバくんでちょー有名な、千葉県です。バカにしてませんよ。千葉県の南の方ですね。
▲チーバ君を一方的に敵視するティーヴァくん(だれだおまえ)
さて、子連れとして行くとしたらここは「マザー牧場」か「鴨川シーワールド」になるのが既定路線です。シーワールドは水族館です。もちろん悪い場所ではないのですが、子供たちにはどっちかというとマザー牧場の動物たちのほうが好きそうだなと言うのもあって、マザー牧場に寄ってから館山に行く計画を立てました。
が。
これがえらい面倒くさい。まず何も考えずに路線検索します。するとでてくるのは、自宅→羽田空港→(リムジンバス)→JRの駅→送迎バス(予約必須)→牧場。なんですかこれは。NG牧場ですよ。こんなものは。なんで千葉に行くのに羽田空港通るんだよ。
▲羽田空港はまあただ遊びに行っても面白いんですけどね
空港に寄らずに行けるルートはないのかと、長距離バスのページを見てみました。自宅の最寄り駅から似たようなルートを辿る長距離バスが出ているじゃないか! なんでこれが検索されないんだ? と思って見てみると……なぜか目的の駅のすぐ脇を華麗に通過してちょっと離れたところにあるターミナルのみに停車するルートをとっている。なぜだなぜちょっと停車してくれないんだ……。
そもそも、バスは駄目なんです。下の子がまだ1歳なのでバスだとぐずったときに対応しづらい。むしろ乗り換えた方が良いんじゃないか?
で、次に検討したのが東京湾フェリーです。どうだ。まさか船とか、十津川警部もびっくりだ。しかしこれも、電車→バス→フェリー→バスみたいな強行軍になるため、ベビーカーの展開に無理があるルートだと判明。亀さん、この線はないぞ。
さて、まあ仕方ないので正攻法、電車で行くことに(最初から調べろよ) 最初に検索してたときに出てきたのはなんと在来線です。いやさすがに乗車時間が長すぎる。飽きるわ! ここは特急があるでしょ、ってことで改めてしらべると房総半島に行く特急電車が無事見つかりました。「さざなみ」と「わかしお」です。
「わかしお」は鴨川シーワールドの方なのでここは「さざなみ」を選択。おお、1号~9号まであるぞ。コレは時間が選べてなかなか便利……って「土休日は、運休です。」ってなんぞ! なんだこれはー、観光用の特急じゃないのかよ! なに爽やかな名前付けてるんだよ! 仕事用なら「さざなみ」とかじゃなくて特急「うねり」とかにしろよ!
そしてやっと見つけたのは「新宿さざなみ」。そもそも出発駅が違ううううう。ふつうのさざなみは東京駅発、「新宿さざなみ」はその名の通り新宿発。こっちはちゃんとこちらが使えそうな時間に発車します。同僚からのメールによると「特急券の回数券を買うとお得でも大人しか使えないよ」「乗り降り自由きっぷを買うと路線バスもおとく」とのことで、もはやいくらかかるのか分からない。もうわかんないけどこれにする!
▲特急「消波ブロック」とかどうだ
さて、帰りはどうだろう。マザー牧場からホテルまではけっこうあります。バスで駅まで出て、在来線で40分ほど。館山の駅からも少しあるので路線バスかタクシーで移動することになりそうです。送迎バスは時間が合わない。調べてみるとマザー牧場から駅まで出るバスなんですが、あんまり乗り継ぎが考えられてないことが判明。なんだよこれも観光向けじゃなくて生活路線なのかよ! 「土用波」とかにしろよ!(バスだけど)
この、路線バスいちおうバスが先につくんですが、電車への乗り換え時間6分。バス停は駅前なので数字上は大丈夫だと思うんですが、バスだから交通事情に左右されるわけで、遅れないことを祈ります……。
ていうか、もうこれでいいです。千葉は車で行くところです……。
▲切符多すぎ。
そんなわけで、初日のスケジューリングに疲れ切って、翌日のスケジュール、ノープランで時間切れと相成りました。
おわり(えっ)
あっ、あのね、普通は旅行に行ってから、「社員旅行に行って来ました!キラーン」という記事になるところを、行く前に大変だったというどうでもいい記事に仕立て上げてしまうところがこの記事のポイントですから、間違っても何か言いかかったんだみたいなことを思ってはいけませんよ。お疲れ様でした。