これがホントの、フォントのお話
我が社では4月から全面的に、ロゴやフォントやブランドデザインが変わります。
今までを黒ベースのどっしりした質実剛健"クール"とすると、新しいものは白ベースで軽やか颯爽"シンプル"。
個人的には以前よりも好きな感じです。
が・・・落とし穴がひとつ。
フォント、です。
以前使用していたフォントは、「Gotham」という欧米ではメジャーなもの。
どうもアメリカでは大ヒットしたフォントらしく、オバマ大統領のHPにも使われている、サンセリフ書体の美しいフォントとして、いろいろなところでフォントを見かけました。 (オバマ大統領 HPはこちら )
ただしライセンスフォントで、特に支給されなかったために、無理やり捻出した経費でライセンスを購入したり、取引のあるベンダーさんにもフォントを買っていただいたりした経緯がありました。
今回はどうなんだろう?と心配していたところ、英文フォントは「Museo」というこれまたメジャーなフォントを、我が社向けに少々修正して、特別なフォントを作ってもらったとのこと。
特別フォントだからか、自由にダウンロード出来るということで、あっさり新しいフォントファイルは手に入れました。
でも、ほっとしたのも束の間、「今回は日本語フォントもこれを使うべし」と指定されたフォントが・・・
やっぱりというか当然というか、有料(しかも結構高い)。
日本語も韓国語も中国語も、全部有料のライセンスフォント。
全社員に支給するなんて、とんでもない金額なのでした・・・。
「フォント購入経費ちょうだいよ」
とGlobal担当者にエスカレーションしたものの、
「各国で用意して」
という無責任な返答が返ってきて、"やっぱりね"と思いつつ、ちょっと憤慨していたのです。
そんな折、「3月末に新しいブランドデザインについてのトレーニングをやるから、エントリして」という連絡が来ました。
エントリサイトを見ると、全世界をキャラバンしながらマーケティング関連のポジション全員にトレーニングする予定のよう。
「その出張に使う航空券+ホテル代×人数分、まとめたら相当数のフォントライセンス買えるんですけど。」
「トレーニングなんて、いまどきネットミーティングやTV会議でいくらでも出来るじゃない。 」
と思わず言いたくなってしまいました。
つい先日は、某IT関連パートナー企業の方に「上司がビジネスクラスに乗る予算を削ってでも、乗れるだけの部下を出張(全体カンファレンス)に連れて行く」という方針だと伺って、羨ましく感じました。
企業の体質なのでしょうか、弊社では"無駄に見える出張"などをしている人に限って、「予算が無い」だの「出張費を削れ」だの自分以外の、もしくは部下にしわ寄せをする傾向のようです。
うちの会社にも事業仕訳人がいたら、もっと使うべきところに予算を投入し、マーケットプレゼンスも回復すると思うのですけれど。