グローバリゼーションと言われても､日本の事情だってあるのですが

今ではもはや当たり前のマーコムツールになったEmail DMですが､弊社でもご他聞に漏れず配信しています｡
コンシューマや中小企業向けには､キャンペーンやプロモーションの案内を､私が担当している中大規模企業向けには､新製品やソリューション､イベント･セミナーの案内を中心に｡
中大規模企業では､HTMLメールを受信出来ない環境のユーザーが多く､これが悩みの種でもあります｡

このOPEXカットの折､僅か数%のユーザーの為にHTMLメールのコーディングを行うのはROIが見合わない｡(以前は私が自分でHTMLコーディングをやったりしていましたが､そんな時間的余裕も無くなり･･･)
この際､テキストメールだけでいいのではないのか､という議論はおよそ2年ほど前からずっとしてきました｡
うちのメール配信システムの仕組みや､データベースの状況､HTMLメールを配信してもお客様側のシステムの問題で受信が殆どされないこと･･･何度もその当時の上司や関係部署のマネージャに説明をしてきたのですが､一向に聞く耳を持ってもらえず･･･｡

やっと最近､膨大なデータと分析を持って､｢何が何でもHTMLメール！｣と言う方々を納得させたばかりです｡
そんな折､自社ツールでの配信を外注に切り替えるという話が具体化し､これ幸いと移管するタイミングで､｢配信はテキストメールのみ｣に変更しました｡
HTMLのコーディング費用は､今期もはやOPEXからの捻出が難しい､という新たな理由もつけて｡

やれやれ､やっと問題も収束(ベストな状態ではないけれど)､これで平和な日々･･･と思っていたら上司から･･･ (私の今の上司は海外にいます｡もちろん､日本人ではありません)
｢ナオコ､何でHTMLメールを配信しないんだ！アイキャッチじゃないだろう､テキストなんて！｣

････｡

いや､ですから｡

あれほど事前に
｢日本は､セキュリティが厳しい会社が多くてHTMLメールは弾かれてしまうから､ROIに見合わない｡そんなに配信したいんなら(！)予算をくださいね｡ 日本はマーコムコスト高いんですからね･･･｣
って､私､交渉しましたよね｡
｢分かったよ･･･｣と納得してくださった筈､でしたよね･･･?

"グローバリゼーション"というこの怪物､まだまだ非力な私には､簡単に倒せそうにありません｡