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定番表現から旬の話題まで、現役TOEIC講師がミニレッスン

「大学の卒業認定が厳しく?」審議の舞台裏

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昨日から、中央教育審議会 大学分科会による「学士課程教育の在り方に関する小委員会」のニュースがあちこちで取り上げられています。私は、この審議会の検討材料のため、文部科学省から委託を受けた「先導的大学改革推進委託事業」の臨時委員を務めさせていただきました。

学士課程教育のあり方が、いま問題になっている背景に「大学全入時代」が来ることがよく言われますが、それは同時に、大学が生き残りをかけて学生や社会からの評判を上げなければならないことも意味しています。そこで、学生に満足して卒業してもらおう! そのためには希望の職業に就職できるようにサポートしよう! だったら日頃の履修指導も充実させなければならないし、キャリア教育も計画的に行なわないと…というのが今回の大学改革のあらすじです。

委託事業においては、全国で先進的な取り組みを行っている大学(特色ある大学教育支援プログラムの採択校など)を訪問し、教員・職員の皆様にヒアリングをさせていただいた結果をまとめました。いただいてきたシラバスや指導要領、授業評価報告書などと格闘しながら、レポートを書きまくっていた毎日がなつかしくなります。

この改革テーマに、なぜITの人間が関わったかというと、成績管理にもっとITを活用しよう、という提言があったからです。海外の大学では、「ポートフォリオ評価」がweb化されていて、履修計画から実際に履修した結果、提出した論文・レポートや作品などの履歴を取り出すことができます。留学するときや、資格をとったとき、一度社会に出てから大学に入り直したときも、このポートフォリオに上書きしていって、一貫したキャリアが築けるというものです。

もっと直近のところでは、シラバス(履修案内)を分厚い本からwebにして、しかもタイムリーに更新していこうという大学が増えています。大学の授業も、IT化によって、どんどん「見える化」が進んでいくようです。

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