iPhoneプラットフォーム市場について・・・
スティーブ・ジョブズCEOは自社の製品を称してこう言ったという。
「Macの背面は、他社の製品の正面よりも美しい」
Macは確かに後ろから見ても本当に美しい。ジョブズは、多くの企業の重役室の机の上に置かれることを想像し、重役達が来客にパソコンの不細工な背面を見せつけることを嫌う、と考えたという。(実際には、多くの企業の重役達が選んだのは "不細工な"ウィンドウズ機だったが^^)
このデザインへの思い入れはハードだけではなくソフトの開発にもみられるのはいうまでもなく、2001年のMac OS Xのユーザーインターフェイス AQUAを発表したとき、ジョブズは「あまりに美しくてなめたくなる」と紹介したほどである。
iPhoneは、実はMac OS Xをベースとした iPhone2.0というモバイルOSを搭載していることは有名な話だ。この「なめたくなるほど美しい」デザインと機能を、iPhoneはApple本来の遺伝子として引き継いでいるのである。つまり、iPhoneとは携帯電話の形をしたMacそのものであるともいえる。
iPhone 3Gから、マイクロソフトの法人用メールサーバーExchangeへの対応をサポートし、VPN(仮想プライベートネットワーク)の設定も可能となった。社内の無線LAN対応も可能であることから、米国では法人向けのスマートフォン市場への参入がささやかれている。この市場のリーダーはRIM社(Research In Motion)と彼らの主力商品 BlackBerry だ(日本ではドコモが販売している)。
AppleはiPhone 3GをBlackBerryキラーとして、この市場参入にうって出るのは間違いない。Macで成し遂げられなかった法人市場の制覇を、世界で最も美しいモバイルツールをもって狙っていくということだ。
モディファイが考えるiPhoneプラットフォーム市場には、iPhone(とそのクローン携帯、Android対応製品を含む)の上で展開されるコンシューマーサービス開発と、法人向けのスマートフォンとして販売されるときの企業向けアプリケーション開発の二つを想定している。
+ ふと思ったのだが、ソフトバンクはエクスクルーシブのiPhoneベンダーではないが、 もしかするとAppleは法人市場向けのパートナーとしてDocomoを考えているからかも。