MSによるYahoo!の買収問題についての補足的コメント
詳しくは既にCNETさんのオンラインディスカッションに書いてしまったのでそちらを参照いただきたいが(*1)、ビル・ゲイツ会長も来日していることだし、もう少しだけ追記してみる。
今回 Yahoo!は単独での生き残りを本気で目指したのか、それともMSを含む、Yahoo!買収を考慮する全ての潜在的&顕在的な相手に対する値上げ交渉の一環なのかは、いまのところ分からない。また、MSが完全にあきらめたとも到底思えない。
どちらにしても、クラウドコンピューティング(*2)と呼ぼうがポストWeb2.0と呼ぼうが、現在大きく質的変化を起こしているWebに対して、自らを完全にフィットさせるには過去の成功体験を捨てねばならない。中途半端は命取りだ。だからMSはWindows 7を完全にネットOSとするべきだし、Yahoo!はインターネット上のメディアではなく インターネットそのものをメディア化するテクノロジー(Googleの場合はそれが検索だ)を早く生み出してそれにフォーカスする必要がある。
このインターネット版三国志の結末はまだ分からないが、確実だと思うことは、少なくとも2010年まではGoogleとAppleが勝者であり続けるだろうということと、我々のようなベンチャーもMSやYahoo!同様に、本質的なWebの変化を受け入れて、どういう結末が待っていようと飛び込まなくてはならない、ためらっていてはならない、ということだけだ。
*1. なぜBlogをしばらく書いてなかったかというと、2つ理由があって、
ひとつはfeedpathのBlogエディタがなくなって、このBlogへのログイン
情報が分からなかったため。もう一つは本業がちょいと忙しかったため
*2. クラウドコンピューティングはWeb2.0とは違って一般的な用語には
ならないだろう。マーケティング用語としてはテッキーすぎるからだ。