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モバイルシフトとソーシャル化によって変化するネットの世界を、読者と一緒に探検するBlogです。

MOLESKINに恋して。MODIPHIにも恋をして。

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前回のエントリでMOLESKIN(モレスキン)という黒いノートブックを使い始めたという話をしたが、既に手放せないほどの愛着を持っている。ほとんど恋していると言っていい。


他のノートと差別化になるスペックは、
・防水性のあるハードカバー (ダイアリーにはソフトカバーもある)
・中に何かを挟んでも落とさないゴムバンド
・領収書等が入るポケット
・鞄の中でひっかからないように丸く落とした角
・文庫本のようなしおり
というものだ。

なにかメモをしたり予定を書き込む、といった日常的な行為をするだけのノートブックに、しかもシステム手帳と比べて機能的に物量的な制限がある(=書き終えれば捨てるか、どこかに保管しておかなければならない)ノートブックに、なぜ2000円も3000円も払わなくてはならないのか、ということについては賛否両論あるだろう。しかし、前回も書いたように、質感や味わいといったものは、日常的に使う道具には不可欠なものだと思う。

たとえば僕はMac愛好者だが、Macでできることはほぼ全てWindows PCででもできる。Macでなければダメな理由なんてないはずだけど、どうしても Macでないとイヤなんだ。
僕はハーレー乗りでもある。1200ccの大排気量車である僕のハーレーは、いまどきの250ccのビッグスクーターにも出足で負ける(笑)。乗り心地もいいわけではない。でも、ハーレーを選ぶしかない。人に分かってもらう必要はない。
車と違って、エアコンもカーナビもない(つけられるけど)、走るという行為を考えると、それでなければいけないという理由はほとんどない乗り物だ。でも他のバイクではもうダメなんだ。

MOLESKINにはそういう味がある、と思う。
しかもMacやハーレーとは違って機械じゃない。それに消耗品だ。提供してくれる価値は、ただモノを書きためる、という単機能に過ぎない。それだけに、味というかテイストのようなものの有る無しでしか、その価値を理解できない。
こういうのは恋をするのに似ている、と思う。


MOLESKINはノートブックだ。
情報を書きためていく、それだけのものでしかない。非常にシンプルかつミニマルだ。
常に携帯するのであれば、普通ならもっと機能を詰め込みたくなるだろう。でもそういう人たちにはPDAやシステム手帳がある。だから自分はシンプルでいつづけようとする。その覚悟というか、潔さが好きだ。


もうすぐ、・・・・あと3週間もしないうちに、僕たちは新しいFeedリーダー(=RSSリーダー)をリリースする。
虚飾を捨て、ひたすらシンプルに、ミニマルな機能だけを備えた、Feedリーダーだ。

そこには未既読管理もない、フォルダ管理もない。

余計な広告も、色も、アイコンもない。必要最低限なものしかおいていない、それは記事そのものだし、記事を読むために必要な情報だけだ。そして、そのために、あるちょっとした工夫を施している。


毎日使っていただけるために、膨大な情報の中から自分に必要なモノだけを、できるだけカンタンに、早くサラッと読んでいただくために。ただ自分にとって必要な情報を読む。それだけの価値を、単純な機能で提供したい。


そこにどれだけの味、テイストを与えられるかは、まだ僕にも分からない。



ただ、まずは僕自身が恋に落ちる。それだけは間違いないと思っている。






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