12月8日というEnigma
FBSの第二回カンファレンスの聴講募集が締切られた。定員100名だが、開催日2週間前にして、定員を超える募集があり、Web2.0あるいはFeedビジネスへの関心の高さが感じられる。
ところで、開催日は12月8日は、何かと大きなイベントというか事件というか、とにかく多くのヒトの記憶に残る何かが起きる、一種の特異日である。 まず、有名なところでは真珠湾攻撃。ジョン・レノンが暗殺されたのも12月8日だった。さらに、（ここまでは伏線）10年前にIT業界を震撼させた事件があったのを覚えているだろうか？
いわずと知れた、ビル・ゲイツによる「Microsoftのインターネット戦略への転換宣言」だ。
95年12月8日、ビル・ゲイツCEO（当時）は、多少ピント外れながら真珠湾攻撃に自らの行為をなぞらえ、マイクロソフトの全てのリソースをつぎ込み、全てのソフトウェアとサービスをインターネット対応にしていく、という戦略を発表したのである。実際、Windows95に搭載されたIEは3.0から4.0へと進化する過程で、強敵であったNetscapeを事実上破綻させたし、MSNというISP、そしてその後のポータル事業を開始した・・・。
あれから10年。節目の年の同じ日にFBSカンファレンスが行われるのは何かの符号ではなく単なる偶然である。しかし、その壇上で次世代のインターネットと称されるWeb2.0あるいはFeedについて語る機会を得た僕としては、多少の感傷を抱かざるを得ない。
そして、10年をかけて築いてきた己の牙城を根底から揺るがされ始めているMSは、それを食い止めることができるのだろうか？
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